贈り物に高級なグラス。
自分ではなかなか買わない高級グラスは、プレゼントとしてもらうと本当にうれしいものの一つですよね。
そんな高級グラス、実はけっこうたくさんのブランドがあります。
今回は、そんなもらってうれしい高級グラスブランドを一挙に紹介していきます。
また、おすすめのワイングラスブランドの紹介も添えておきますのでぜひとも参考にしてみてください。
おすすめグラスブランド
Baccarat(バカラ) ★ワイングラスもお勧め
いうまでもなく高級グラスメーカーの代名詞、バカラ。
フランスで創業されたバカラの歴史は、なんと1765年のルイ15世の治世にまでさかのぼります。
その歴史の重なる重みと、そして何より高度な品質に裏付けされた気品すらも感じるクリスタルグラスは「クリスタルの王様」として、名実ともにその頂点に君臨しています。
間違いなく上司や大切な取引先、そして大切な恋人など、特別な人に贈るのが良いでしょう。
あだやおろそかに扱うことのできないクリスタルの王様は、あなたにとってその価値のある人に贈るべきものでしょう。
バカラのワイングラス
バカラのワイングラスは、バカラの特徴である豪華なカットが施されていて、見た目に高級感のあるグラスです。
しかし、ワインの色合いを純粋に楽しみたい人には一部不満の声があったのも事実。
ところが2012年にバカラよりリリースされた新シリーズ「シャトウ・バカラ」はシンプルで飾り彫りのない優雅なフォルム。
ワインの色合いをしっかりと楽しんだうえ、バカラの良さも堪能できるグラスです。
LALIQUE(ラリック)
1922年に世界的宝飾デザイナーであったルネ・ラリックが50歳を過ぎてその天才的なデザインセンスをもとにガラス工芸の道に乗り出して誕生したラリック。
伝統と先進性の両方を併せ持ったそのデザインは、ルネ・ラリックの魂を受け継ぎ今も進化し続けています。
中でも透明なクリスタルと乳白色のフロステッドクリスタルとの融合はラリックを代表するスタイル。
ジャポニズムにも深く影響を受け、日本人好みのデザインが多いのも、このラリックの特徴として有名です。
ちょっとオシャレにうるさい人や芸術家肌の人に贈るのに最適です。
また、日本人好みするデザインはご年配の方へのプレゼントとしても最適ですね。
KOSTA BODA(コスタボダ)
スウェーデン発祥で王室にも愛されているブランドコスタボダの創業は1742年。
社名の通り、コスタ社とボダ社が合併して出来上がったブランドですが、コスタ社はガラス工芸の盛んな北欧にあって、最も古い歴史と伝統を持つグラスブランドになります。
特徴としては、王室御用達の高級グラスから庶民の普段使いのものまで手掛けるその幅の広さ。
なかでも、ナチュラルな風合いに個性的な色合いを融合させたフォルムが特徴的で、先進的なデザイナーといまだにガラス吹きを貫く職人技とのマッシュアップが楽しいウブランドです。
ナチュラル思考の人や彩り豊かなものを好む人、個性的な人などに最適ですね。
Moser(モーゼル)
1857年ガラス彫刻科モーゼル・ルドビクがチョコに創業したブランド。
チェコ伝統のボヘミアグラスを21世紀の今に伝えるその連綿と受け継がれてきた魂は、現代においてもその輝きを失うどころか増すばかりです。
その特徴は何と言っても、創業当時から貫く高級品質を保った完全手作業の職人技の結晶であるということ。
デザインとしては、やはりゴールドペイントに縁どられた金色のグラスが一番に思い浮かんできます。
スプレンディッドと呼ばれるこのグラスは、第一次大戦期に考案され、イギリス王室でも珍重され愛用されたという逸品。
ぜひ、高級品に目の高い方に贈る特別な贈答に選んでほしいグラスです。
木村硝子店 ★ワイングラスもおすすめ
1910年創業の木村硝子店は、西洋文化を吸収していた明治後期から大正モダンを代表する日本のガラスメーカー。
しかもこの絹羅硝子店は、メーカーでありながら工場を持たず、その主要商品は芸術品とまで言われる外国メーカーとは違い業務用が主体であるところが特徴です。
とは言え、その品質は海外の一級品に引けを取りません。
高級料亭や一流ホテルなど日本の最高級の飲食店を支えてきた木村硝子のグラスは、まさに日本人好みのシンプルさと機能性に特化したつくり。
ですので、特に、国産品にこだわりのある方や、シンプルで機能性を重視するような方に贈られると喜ばれることでしょう。
木村硝子店のワイングラス
日本でワイングラスと言えば木村硝子という人もいるくらい、通に好まれる木村硝子店のワイングラス。
極薄のガラスは飲み口の口当たりがワインの質感を邪魔することなく、またシンプルなデザインと高い透明度は、ワインそのものの色を邪魔しない、まさに日本人らしいわき役に徹したグラス。
グラスが主ではなく、ワインのために存在するワイングラスをお求めなら、ソムリエの皆様からの評価も高い木村硝子は最適です。
iittala(イッタラ) ★ワイングラスもお勧め
1881年フィンランドで生まれたイッタラは、グラスにとどまらず数多くのインテリア企業をその傘下に収める、北欧を代表するデザイン企業。
そんなイッタラも、そのスタートはガラス工芸で、今も一番の中核を担っています。
イッタラの一番の特徴は、鉛を含むクリスタルとは違う鉛を含まないレードフリーのグラス。
そのデザインもシンプルで飽きが来ず、またそのモチーフは北欧の自然という地球にやさしいブランドです。
値段も高級なものからお求めやすいものまでそろっていて、またそのシンプルなデザインは贈り物としてだれに送っても喜ばれるオールマイティーなグラス。
高級グラスブランド初心者の人に贈れば、喜ばれること間違いなしです。
iittalaのワイングラス
とにかく機能性に特化したイッタラのワイングラスは、ワイン好きが考案したワインの為のグラス。
いかにグラスの種類を減らすことができるかというコンセプトのもとに、最もワインを飲みやすいグラスを追求している、ワイン好きには欠かせないグラスの一つです。
もちろん特別な席でも、そして一方で日常使いでも大丈夫な使い勝手の良いワイングラスです。
WATERFORD(ウォーターフォード)
1783年アイルランドに誕生した世界最大のハンドメイドメーカー。
イギリス国王ジョージ3世に愛され隆盛を極めるものの、イングランドとアイルランドの紛争に巻き込まれ、100年近くその歴史が途絶えることもあった、波乱万丈の歴史の上に成り立つブランドです。
その特徴は、なんと言って優美にして豪華なクリスタルのカッティング技術の高さ。
まさに宝石の輝きと言ってもいいほどのその絢爛なグラスたちは、芸術品として鑑賞用に飾っておいたとしてもなんの遜色もない最高峰のクリスタルグラスです。
もちろんそんなグラスは特別な人に贈りたいのですが、そのカットグラスの精緻なデザインと美しさは、結婚のお祝いや吹き出物なの度に最適です。
HERMES(エルメス)
もはや説明不要の世界的ブランド、エルメス。
全てにおいて先進的で、しかもその先進的なフォルムからは想像できないような伝統の重みとどこか懐かしいノスタルジーさえ感じさせてくれるエルメスのデザインはグラスにもしっかりと反映しています。
それは、まさにわくわくするようなデザインのエルメスにふさわしいグラスたちだと言えます。
グラスだけでなく、ティーカップやワイングラスなど、様々なデザインが揃っています。
そんなエルメスのグラスは、そのブランド名の知名度からも、何か特別な出来事のお返しとして贈ると感謝の気持ちが伝わりやすくてよいかもしれません。
落ち着きのある人柄でありながらも、ファッションには敏感な人などは、特に好むはずです。
もちろん、エルメスブランドが好きな人には、言うまでもありませんね。
Saint Louis(サン・ルイ)
グラスブランドとしてはバカラと双璧をなす、サン・ルイ。
フランスにおける最古のクリスタルブランドとして名を馳せるサン・ルイは、1586年という16世紀にその前身が産声を上げた、まさにヨーロッパにおけるガラス工芸の歴史そのもの。
その工房はサンルイ王立クリスタル工房というその名の通り、王立のを冠した由緒正しいもの。
もともと、サン・ルイというブランド名も聖王ルイ9世に由来し、歴史の深さと由緒の正しさにおいてここ以上のブランドは存在しません。
その特徴はクラシカルな中に先進性を備えた、圧倒的なデザイン性。
権威を重んじ歴史に造詣の深い人に贈るには最適のグラスで、退職祝いや還暦祝いなど、年齢層の高い世代の方の人生の節目となるようなお祝いの品としては、これ以上のものはありません。
Theresienthal(テレジアンタール)
1836年にドイツで生まれたテレジアンタールはバイエルン国王ルードヴィヒ1世の妃からその名をとっていることからも、王侯貴族に愛されたグラスであることのうかがえるブランドです。
その特徴は、まさにドイツといった風情の堅実でクラシカルな機能美と、ドイツらしからぬ遊び心にあふれたデザイン。
インパクトの強い立体的なデザインや、色ガラスによる色鮮やかなデザインなど多種多様のデザインをそろえ、愛用者を着させないその先進性は高く評価されています。
高級グラスブランドの品物を送りたいけれど、ポップなものを好む相手、などという時に送るには最適なものが多く、その反面、クラシカルな豪華さを好む人にも好かれるブランド。
その優美なデザインは、大人の女性に使ってほしいブランドであると言えるかもしれません。
田島硝子
1956年に創業された、比較的新しい日本のグラスブランド。
しかし、創業自体は最近でも、その田島硝子が継承しているのは、江戸の伝統工芸品である江戸切子。
その歴史は1834年にさかのぼり、会社の歴史よりもむしろ、伝統をそのままに引き継ぎながらも発展を続けるこの江戸切子の歴史こそが田島硝子の歴史と言っても過言ではありません。
色とりどりのガラスに精緻なカットで作られた光の帯が芸術的な江戸切子は、世界中のグラス愛好家にとっても喉から手が出るほど欲しい垂涎の品。
もちろんワイングラスもいいのですが、やはりこれで飲みたいのは日本酒か焼酎。
国産品というよりもむしろ和の物を好み、和食主体の生活を送っているような方に、まさにうってつけの贈答品となるでしょう。
Lobmeyr(ロブマイヤー) ★ワイングラスもお勧め
1823年に創業以来、一族でその伝統と格式を守り続ける、老舗。
世界的にも名の知れたブランドであることは言うまでもなく、芸術の国オーストリアにおいては、グラスブランドのトップに君臨するグラス芸術の象徴でもあります。
その特徴は、カリクリスタルという鉛不使用の硬質グラス。
さすがは偉大な芸術家を多数輩出したオーストリアのトップグラスブランドだと感心するクラシカルで華麗なデザイン。
やはり贈る相手は、音楽芸術に愛着のある人がいいでしょう。
特に、ロブマイヤーの音楽家シリーズと言われるタンブラーは、偉大なる音楽家「バッハ」「シューベルト」「モーツアルト」「リスト」の肖像画が刻まれており、もらってうれしくない音楽好きはいないはずです。
Lobmeyrのワイングラス
カリクリスタルは固いうえにとにかく軽いのが特徴。
まさに羽の如くという表現がふさわしいその軽さと、そして硬度の高さは高価なワイングラスを気軽に楽しむことができるのがお勧めです。
カンブリア・クリスタル
1975年にイギリスで創業されたカンブリア・クリスタルは、田島硝子と同じく若い企業。
しかし、その理念はやはり田島硝子と同じように伝統的なグラスを守るという目的で、大英帝国時代の華やかな歴史の中で生まれたブリティッシュクリスタルの復活を掲げているブランドです。
そのため、歴史は浅くとも世界中の英国大使館で使用されるほどに評価の高いブランドです。
そのデザインはまさにゴージャス。
大英帝国のその凄まじい繁栄ぶりを肌で感じさせるようなその絢爛さは、豪華なものや派手なものを好む人に贈るには、これ以上ない逸品です。
SCHOTT ZWIESEL(ショト・ツヴィーゼル)
高級ブランドとはいいがたいものの、その高品質のガラスと、1872年という長い歴史が裏付ける伝統が侮れないのがオーストリアのショット・ツヴィーゼルです。
中でも特徴は、チタンとジルコニウムを配合して作る新しいクリスタル「トリタンクリスタル」。
このクリスタルはモース硬度が高いためとにかく傷がつきにくく、割れにくいのが特徴。
そのため業務用に使われることが多く、その単価もクリスタルとは思えない低価格に収まっているそんなグラスブランドです。
ですので、学生さん同士のプレゼントなどには、ぜひお薦めですね。
Cristal D'arques(クリスタル・ダルク)
1825年にその前身がフランスで誕生したクリスタル・ダルク。
アンティーク間のあるそのフォルムには素食わない、日常感を演出してくれる優しいデザインが特徴のグラスメーカーです。
大アマックスという自社開発の素材が一番の目玉で、まるでクリスタルのような美しさと耐久性に優れた素材は、高級グラスを日常に引き下ろす力を持っています。
食洗器で洗えるのもいいところで、新婚家庭や引っ越し祝いなど、あまり肩肘の張らない贈り物には最適ですね。
特にワイングラスとしてお勧めのブランド
RIEDEL(リーデル)
もはやワイングラスと言えばリーデル、リーデルと言えばワイングラスと言っても過言ではないトップブランド。
オーストリアで1756に創業されたこのブランドはワインの産地ごとにグラスの形を変えるワイングラスの常識を作り出したブランドでもあります。
それはいうなればリーデルの歴史が近代ワイングラスの歴史と言っても過言ではないほど。
ここを差し置いてワイングラスは語れない、そんなブランドです。
Zalto(ザルト)
創業は2006年とほんの数年前ですが、14世紀にイタリアのガラス職人の子孫がオーストリアに移住してきて誕生したという長い歴史があります。
このブランドのワイングラスは、特にドイツで高い評価を受けており名だたるワインメーカーを差し置いて一番人気と言っても過言ではないほど。
ドイツ人と気質のあう日本でも、きっと受け入れられれば人気の出るブランドです。
まとめ
奥が深いグラスの世界。
もちろんここで上げているブランドと特徴は、個人の感想に基づくものです。
というのも、グラスブランドの世界は奥が深く、見る人によって全く別の味わいを見せたり、また時代によってもガラっと表情が変わるという特徴を持っています。
ワイングラスにあうブランドも、これまた人によって意見が分かれるところ。
ブランドのグラスを買う際は、手にとってその輝きと手触りを堪能してから買うのが良いのかな、と思います。
バカラのグラスなんかは、お店で手に取ると震えますけどね。
以上「【高級プレゼント】一流おすすめグラスブランド15選+ワイングラス!」でした。