最近、大人が学べる、ある漫画が話題になっています。
それは、「君たちはどう生きるか」(80年前の児童小説を漫画化)というものです。
この漫画を読むことで、生き方のヒント・人生での重要な選択の道しるべになったり、人生で後悔していることを考え直すことができる、といったことから多くの大人が惹きつけられているのです。
今回は、このような大人におすすめの漫画をいくつか紹介していこうと思います。
大人におすすめの漫画
君たちはどう生きるか
この記事のはじめに紹介したように、この漫画は80年前の児童小説で、歴史的名著と言われているものを漫画化したものです。
舞台は1937年の東京です。
ストーリーは中学生の主人公「コペル君」が、おじさんに悩みを相談して、おじさんから答えを導いてもらうというもの。
学校でのいじめの事件、友達を裏切ってしまったことによる後悔など、普通では簡単に解決することができない様々な問題を、おじさんの言葉によって解決していきます。
この漫画を読むことで、周囲に流されずに勇気を持って意志を貫いたり、自分をごまかすことがなくなるかもしれません。
今後の人生で、正しい決断、正しい道に進みたいと思っている人、今までの人生で何か後悔していることがある人は是非読んでおきましょう。
きっと、なにか新しい発見があるはずです。
かへ―とその他の短篇
この漫画は、ネットで感動する漫画として話題となり公開4日で120万PVとなったWEBマンガです。
内容は、息子を事故死で失った老夫婦が息子のカフェを継ぐ、といった話の短編集。
人間の本来あるべき姿、温かさを感じることのできる漫画です。
夕凪の街 桜の国
昭和30年の広島が舞台。
原爆から10年経った広島で、一人の女性がひたむきに生きて行く話です。
原爆で亡くなった人たちや被爆者、投下後の人々の心の変化など、それぞれの人々の感情がしっかりと偏りなく描かれており、戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか、について考えさせられる漫画です。
戦争の過去を知ることで、現在の自分や周りの環境についてより深く考えることができるようになるでしょう。
海街diary
この漫画は、駆け落ちして出て行った父親が亡くなったという電話を、15年会っていない娘の「佳乃」が受けるところから始まります。
葬式から出会っていく妹たちと、4姉妹の生活を描いています。
丁寧にストーリーが描かれており、登場するキャラクターの心が徐々に成長していく、人間ドラマの名作漫画です。
実写映画化もされているので、映画から観てみるのも良いでしょう。
ぱじ
お父さんとお母さんが死んでしまい、おじいちゃんと二人暮らしをしている「ももちゃん」が主人公です。
お父さんの代わりのおじいちゃんという意味で、ももちゃんは「ぱじ」と呼んでいます。
優しいおじいさんと孫の、少し切ない心温まるストーリー。
親子について深く考えさせられるので、親となった大人の人には是非読んでもらいたい名作漫画です。
星守る犬
林道の脇の放置車両内から、男性の遺体と犬の遺体が発見されます。
そして、その遺体を鑑定し、男性の遺体は死後1年から1年半、犬は死後3ヶ月という結果が...。
そこからこの漫画は始まります。
この時間の差が意味しているものは何なのか、考えながら読み進めてください。
残されたわずかな時間を生きていく物語。
少し哀しい、人生について考えさせられる漫画です。
ぼくの素晴らしい人生
生まれてから、文字の読み書きが苦手で常に苦労してきた「忍」が主人公。
一生懸命努力しても、周りからは理解してもらえず、やる気がないとまで言われてしまいます。
高校も卒業できず、バイトもすぐにクビになってしまう、そんな人生をあきらめかけていたころ、喫茶店のマスターに、「ディスレクシア」という障害なのではないかと教えられます。
そこから「忍」の人生が変わっていくのでした。
「子供を殺してください」という親たち
近年、未成年の殺人事件の件数自体は約10年前と比べて減少傾向なのにもかかわらず、親族を被害者とする殺人事件の件数は増加しています(割合は全体の約半数)。
原因として、統合失調症やうつ病、不登校、薬物、精神疾患といった、精神科での治療が必要な子供に対し、適切な対応が取られていないことだと言われています。
子供本人は病気の自覚がなく、病院へ行こうとしないことも多いようです。
この漫画は、そのような子供をもつ親からの依頼をうけて、子供を説得し、医療につなげていくという物語です。
この漫画で出てくる子供たちは様々で、「過度の教育圧力に潰れたエリートの息子」「酒に溺れて親に刃物を向ける男」「母親を奴隷扱いしてゴミに埋もれて生活する娘」など。
究極の育児・教育の失敗ともいえる事例を分析し、その対策を検討する衝撃のノンフィクション。
子供を持つ現代の親は必読の漫画です。
しっぽの声
現代の繁殖業者、生体展示販売、引き取り屋、殺処分、といった動物のリアルな世界を取り上げた作品です。
多くの人が(動物好きな人でさえ)深く考えたことがないペット流通の現実。
何も知らずに生活している、今この時間も動物たちは殺されているのです。
目を背けたくなるような、想像を超えたペットたちの現実を知り、改めて、動物の痛みや苦しみを想像・理解し、その叫びに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は大人向けの考えさせられる漫画をまとめてみました。
人生で悩んだ時やじっくり考えたい時、読んでみてはどうでしょうか。
以上、「【漫画】大人が考えさせられる漫画9選!君たちはどう生きるか など」でした。