何十巻もある漫画を読むのは大変、ちょっとした空き時間で読める漫画が良い、という人の為に、今回は少しの空き時間で読める5巻以内で完結しているおすすめ漫画を紹介していきます。
漫画選びの参考にしてみて下さい。
5巻以内で完結しているおすすめ漫画
S渡さんとM村くん 全3巻
彼らにしかわからない、2人だけの世界がきっとあるのです。
容姿端麗・眉目秀麗と評判のS性質がかなり強い女子高生・佐渡さんと、眉目秀麗・再起活発の見た目完璧なM性質がかなり強い男子高生・江村くんによって織り成される、絶妙なラブ(風味の)ストーリー。
美男美女なのに、一風変わった性癖で「この人にしかこの相手はつとまらない」とお互いが思う関係、そんなかけがえのない関係が本当に羨ましくなります。
2人にとって刺激的な毎日がとにかく幸せそうで、読んでいるだけで幸せになれます。
SMが苦手な人もいらっしゃるかもしれませんが、この漫画はネタのようなやりとりでSとMを表現しているため、SMに苦手意識があっても読み進められます。
江村くんの健気な姿勢が気に入る人も多いと思います(本人の自己満足な所が多いですが)。
決してマネしないでください。 全3巻
「頭もよくなりたいけれど、漫画も読みたい・・・何とか漫画を読みながら頭をよく出来ないだろうか」とお悩みの皆さん朗報です。
そんな漫画が、実はあります。もちろん、歴史漫画や専門用語ばかりの勉強漫画ではありません。
今回ご紹介するのは、大学生が恋愛をする漫画です。
学食のおばさんに恋をして一世一代の告白をした大学生、彼が使う言葉は難しく、一般人には受け入れられないもので告白も撃沈。
しかし、そこから彼女へのアピールも兼ねた実験が始まります。
この漫画はもちろん誰が読んでも面白いのですが、特に理系の人が読んだら面白さも倍増します。
科学は夢です、それを証明してくれる1つの方法がこの漫画でしょう。
それに加え、この漫画を読み終わった時にはたくさんの科学的知識や科学の歴史が身についているでしょう。
お嬢様と妖怪執事-藤原ここあ短編集- 全1巻
藤原さくらと言えば、「妖狐×僕SS」や「dear-ディア-」の作者で有名ですが、彼女は2009年に「ストレイドール」「お嬢様と妖怪執事」「山田」「私は」の全4編が収録された短編集が発刊されています。
同じ作者ということもあり、登場人物の見た目が「妖狐×僕SS」に似ており、イラストからこの漫画が好きになる人も少なくありません。
妖怪との関係が好きな人には特におすすめの作品です。
喰う寝るふたり 住むふたり 全5巻
同棲期間が長くなったことによる悩みと幸せを描いた「恋人以上、夫婦未満」のカップルの関係を描いた漫画です。
同棲8年目になるカップル(りつ子・のんちゃん)は、アラサーになっているのにも関わらず、中々結婚まで進めていません。
お互いのことは大切だし、相手のことはかなり深くまで知っているはずなのに、どうしてもいらいらしてしまうことや、些細なことがきっかけですれ違ってしまうこともあります。
でも、やっぱり相手のことが大切だな、今の生活が幸せだなと思うことが多い2人。
見ていてとても幸せになります。
一般的な噂として、付き合う機関が長くなればなるほど結婚に進むタイミングがつかめなくなると言われていますが、長くいればいる程相手のこともわかるようになり、大切に思うようにもなります。
スピード婚が増えている今、このようなカップルも悪くはないと思いました。
ママはテンパリスト 全4巻
「東京タラレバ娘」「海月姫」でおなじみの東村アキコ先生の育児エッセイ漫画です。
東村先生には実際にごっちゃんという息子さんがいるのですが、そのごっちゃんの行動がとにかくはちゃめちゃで、そんな息子を前にママは毎日テンパりまくってしまいます。
ごっちゃんの行動をクソばか行動と呼んでしまうくらいに、育児は大変なのです。
寝る時間もけずられ、自分のタイミングで自分のしたいことをしてしまう子どもは、親にとっては可愛いですが大変な存在ではあるということを描いた作品です。
先日離婚していたことを発表した旦那様についても、少しだけ漫画内で触れています。
読んでいると、育児は大変だと言うことと同時に楽しそうで幸せそうなことだと思いました。
実際に育児を経験した人からの支持が多く、かなり共感してしまうそうです。
大変だった育児も笑い飛ばしてしまう漫画、ぜひご一読ください。
心が叫びたがってるんだ。 全4巻
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」通称「あのはな」に続く感動作品として話題になった漫画です。
その理由と言うのも、この漫画自体は2015年に公開されたアニメーション映画がもととなっている漫画(コミカライズ作品)なのですが、その映画のスタッフが「あのはな」のスタッフなのです。
主な登場人物は、それぞれが過去にトラウマに似たようなものを抱え、それを他の人には言えないまま日々を過ごしていました。
悩みを抱えた少年少女が一緒に過ごすことで彼らの中で何かが変わっていきます。
話の中で、彼らの精神的な成長を見ることができ、映画・漫画公開当初ファンが急激に増え、さらに大きな反響をよびました。
電流少年 全2巻
可愛い&かっこいい電化製品たちが、仲良く一緒に毎日を過ごしている様子が描かれています。
主人公のカメラくんは、好奇心旺盛でどんな家電にも興味を持ってしまう、心優しい元気いっぱいの少年です。
大好きなPC兄さんや、とても優しい炊飯器さん、クールでかっこいい電子レンジさん、真面目で堅物なテレビさんたちと一緒に暮らしています。
電化製品ならではの弱点や強みを活かして、楽しい日々を満喫中です。
「わかるわかる」が連発する、共感できる部分満載のギャグマンガです。
この作品を読めば、家電たちの悩みを知ることもでき、僕たちがどれだけ大切に扱わなければいけないのかが分かるようになります。
僕は特に家電が好きと言うわけではありませんでしたが、この作品は十分に楽しめましたし、何ならこの作品を読んでからと言うもの、家電の扱い方にはとても気を使うようになりました。
こんな風に家電が動いて遊んでいてくれたら、本当に楽しい毎日になりそうですね。
誰かこんな家電を発明して下さい・・・。
えじぷり! 全2巻
ちょっと不思議な恋愛を描いた作品が読みたければ、まずはこの作品を手に取ってみてほしいです。
エジプトの壁画系少女と、その子に恋した少年、そして彼を見守る親友が繰り広げる、不思議な日常を描きます。
モテモテの男子高校生・綾小路煌は、女子が苦手でいつも親友のテツと一緒にいました。
それなのに、ある日突然「好きな女できた」と煌がテツに告げます。
以前から仲が良すぎるためにホモ疑惑が出ていたため、「やっと好きな女ができたか」と感心して彼女の写真を見せてもらうと、そこに映されていたのはまるで壁画のような女性・クレオさんだった。
それからというもの、煌は自分の周りをエジプト色に染めていく始末。
天然煌と、まさに壁画なクレオさん、そして2人に振り回されるテツのドタバタな日常に、思わず吹き出してしまいました。
ときめきよりもギャグテイストが強いので、面白さを重視した漫画を読みたいのであれば、ぜひ読んでみてほしい一作です。
夜とコンクリート 全1巻
文化庁メディア芸術祭、漫画部門新人賞受賞作「夏休みの町」収録作品で、作者独特の世界観が表れている作品です。
絵は、特に細かいということや技術が高すぎるというわけではないのですが、とにかくとても魅了的です。
ストーリーにあったイラストで、見るものを引き込んでいきます。
この漫画には他の作品も収録されており、「夏休みの町」「青いサイダー」「発泡酒」の計4作品が収録されています。
ゆったりとした世界観が好きな方は、ぜひトライしてほしい作品です。
読み始めると量も少なく、かなりすらすらと読み進められるので、とても好きになった作品です。
あしたは土曜日 全2巻
アニメ「からかい上手の高木さん」にも登場した女子中学生3人組がメインの漫画です。
西片、高木さんのクラスメートで、日比野ミナ・天川ユカリ・月本サナエでいつも行動をともにしています。
それぞれがかなり個性的で、いつも楽しそうに学校生活を送っています。
田舎の学校に通っているのですが、帰り道に一緒に買い食いしたりクラスメートの恋愛に興味津々だったりと、中学生らしい姿がなんとも可愛らしい作品です。
この作品単体でも楽しめますが、シリーズ作品として「からかい上手の高木さん」「あしたは土曜日」「からかい上手の(元)高木さん」の順番で合わせて読むことで、さらに面白さは増します。
青春時代を懐かしく思う気持ちが自然と出てきます。
ネムルバカ 全1巻
学生時代を描いた有名作品です。
大学生の一番時間があまっている(と言われている)期間を描いているのですが、登場人物の鯨井ルカ・入巣柚実の日常を面白おかしく描いています。
プロのミュージシャンを目指しながらもその夢の難しさに悩んでいるルカと、女子寮同室で特に夢や好きなこともない柚実のやりとりには、不思議な中毒性があります。
柚実がしっかりしていそうなのに実は全然だったり、ルカはフラフラしながらも自分の夢にはまっすぐなギャップがあり、2人の変わったところに魅力を感じている読者は多くいます。
僕自身はこんな人が身内や友人だったら、毎日が大変で疲れそうですが楽しそうだとも思います(深くは関わりたくはないですが)。
マスゴミ 全1巻
マスコミ業界を非難する言葉、マスコミ+ゴミ=「マスゴミ」というものがあります。
この作品はマスコミ業界の闇を描いた作品なのです。
いくつかのエピソードがおさめられているのですが、そのどれもが業界の闇を表現しています。
たとえば、冴えない男性の頃は中々とれなかった情報も美女に変装するだけであつまってくる、アナウンサーの隠したい過去など、痛いところを突くものばかりです。
鈴木みそ先生自身が、様々な作品で社会の裏事情などの闇に触れた作品を執筆しています。
大人向けの漫画が多いので、この作品を読むのも業界の裏事情を知りたい方にお勧めです。
WANTED! 尾田栄一郎短編集 全1巻
尾田栄一郎先生の代表作「ONE PIECE」の原点が、この漫画に収録されています。
WANTED!、神から未来のプレゼント、一鬼夜行、MONSTERS、ROMANCE DAWNの5つの短編が収録されています。
言わずと知れた超人気漫画であるONE PIECEには、実はもととなった作品がありました。
それがROMANCE DAWNです。
今のONE PIECEの設定とはいくつか違う点(たとえば、ルフィのおじいちゃんが海軍ではなかったり・・・)もありますが、ルフィの自由でかっこいいところはそのまま。
ONE PIECE好きにはたまらない、最高の一作です。
短編集の中の作品の一部は、ONE PIECEの話に絡んでくることもありますので、ファンの方は是非読んでおいてほしい作品です。
この作品を読んでからもう一度ONE PIECEを読み返すと、さらに面白く感じられます。
「ここから全てが始まった」と考えるだけで、ワクワクが止まらなくなりました。
しかも、この短編集は尾田先生が高校生時代にかかれたものなんです。
才能に溢れていることを実感せざるを得ない・・・。
SAND LAND 全1巻
「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」で言わずと知れた漫画家、鳥山明先生による1巻だけの漫画です。
魔物と人間が一緒に存在している世界でのできごとを描きます。
砂漠世界で水に飢えている魔物と人間、幻の泉があると聞きベルゼブブ・ラオ・シーフの3人が一丸となって旅に出ます。
たった1巻、されど1巻です。
鳥山明が書きたかったテーマから創られた熱がある作品ということもあり、とても面白かったです。
鳥山先生独特のテンポがあるので、「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」が好きだった方にはぜひ読んでいただきたい作品です。
様々な種族が出てくるストーリー性抜群のおすすめの1巻です。
アイリウム 全1巻
少しの恐怖と好奇心が満載の作品です。
主人公は、映画監督を夢みてがむしゃらにすすんできましたが、上手くいかないためにどうしていいかがわからず、薬に頼ることまであった状況でした。
そんな中、同窓会の誘いがあり、どうしようもない気持ちを抱えて薬を買いに。
そこで紹介されたのは、「アイリウム」という「1日先にワープできる薬」でした。
ただし、重ねて飲んでしまうと想像以上の年数をワープしてしまうという、かなり危険な薬。
けれど、弱い自分から逃げたくてどうしようもなくなる時、この薬に手を出さずにはいられませんでした。
人間の刻んでいく人生、それは何によって成り立っているのか・・・。
かなり考え込ませられる作品でした。
この作品を読んだ後、何が本当なのか、何をすれば本当に人生を味わったことになるのか、自分についても考えるようになりました。
この世界の片隅に 全3巻
主人公のすずは大正時代に生まれ、少しぽやんとしたマイペースに見える少女です。
彼女の人生は、兄の代わりに行ったおつかいの途中に少年と一緒に人さらいに遭ったり、過酷な戦争時代を過ごしたりと穏やかなものではありませんでした。
しかし、彼女は持ち前の明るさと発想の豊かさで様々な困難を超えていきます。
戦時中という皆がピリピリしている状況でも、すずがいつも笑って旦那に尽くす姿は健気で美しかったです。
戦争の時のことを語る漫画はかなり残酷なものが多いのですが、この漫画ではそのようなシーンも特にないまま戦争に関する知識を得ることができます。
すずのことを見れば好きにならない人はいないはず、そう思うくらいに魅力的なキャラクターでした。
宇宙を駆けるよだか 全3巻
ジャニーズWESTがダブル主演でこの作品を映像化するということでも話題になった作品です。
ブスと美女、見える世界はきっと全然違う。
あゆみは好きな人に告白され、彼とのデートに心を弾ませていました。
しかし、その当日彼女の電話に一本の。
その差出人は同じクラスの海根さん。
彼女との電話が、あゆみの人生を大きく変えることになります。
読み進めていくにつれて、人間の大切な部分は外見なのか中身なのかを考えてしまいます。
この作品を読んだ時に、海根さんの気持ちもあゆみの状況にも共感し、切なくなりましたが、やはり人は見た目が重要なのでしょうか。
この漫画を読んで、一度よく考えてみると自分の他人に対する評価の仕方を知ることができました。
春の呪い 全2巻
春という女性が病気で亡くなり、この物語は始まります。
春の姉・夏美は家庭の事情も相まって、春のことをとても大切にしていました。
昔から2人での約束を胸に一緒に頑張ってきたと思っていたのに、冬吾と春が付き合うようになってからは、夏美は冬吾を憎んですらいた、しかし春が亡くなった今春の痕跡を追えるのは、冬吾と一緒にいる方法しかなかったのです。
冬吾の中にも複雑な気持ちがあり、2人の想いがさらにがんじがらめになる、大切な人の死から始まった、儚く切ない恋の物語です。
この世にいない人のことを考えることはとても難しく、どうしようもないくらいに切ないものだということを、この作品を読んでいると感じます。
給食の時間です。 全3巻
給食、それは学校の中で一番楽しみな時間だった人は少なくないと思います。
この漫画では、一日ある学校のうち、給食の時間に焦点を当てて描かれた作品です。
主人公・佐野和彦は小学5年生。
新学年になったことによりクラス替えがあったのですが、運悪く仲良しのグループがみんな違うクラスになってしまいます。
いつもはグループで楽しく食べていた給食も、新しいクラスになってからは1人で過ごすようになってしまい、いつの間にか美味しい給食ではなくなっていました。
そんな彼を、ある転校生が変えていきます。
その少女は、っても美味しそうに給食を食べる子だったのです。
彼女と関わるようになってからと言うもの、クラス全体の雰囲気は変わっていきます。
私自身、小学校の給食の時間を思い出しても、楽しかったのはみんなと話している時間だったのかもしれないと気が付くことができました。
みんなと一緒に給食を食べて楽しい時間に感じていた頃が懐かしくなる漫画です。
特に大きい事件もない、小学生の毎日の給食の時間をメインに描いているのですが、その独特のふんわり感や時間がゆっくり流れているような感覚が癖になる読者も多いでしょう。
ソウルイーターノット! 全5巻
この作品は、題名の通り大人気漫画「ソウルイーター」の外伝として描かれた作品です。
主人公のつぐみは恋に恋する14歳。
そして、マカ=アルバーンに憧れていました(つぐみの髪型はもちろんマカと一緒のツインテールです)。
マカの死神武器職人専門学校に通うために日本からアメリカにまで移った、ヒーローを目指している少女です。
彼女は学校内ではにぎやかなめめ、仲間たちと楽しい学園生活を送ります。
もちろんつぐみは恋もしたいお年頃、気になる人もできて学校生活はドキドキはらはらの連続。
この漫画のイラストは「ソウルイーター」と比べるとほのぼのとしていて、日常感がただよっていますので、特につぐみ・めめ・アーニャの3人には癒されながら読み進めてしまいました。
個人的には、アーニャのツンデレがたまらなく可愛くて好きになってしまいました。
位の高いお嬢様気質のアーニャは、庶民との関わりを避けようとしているかと思いきや、お嬢様なりに他の生徒にも近づいてみたかったりと、とにかくアーニャにはときめきます。
恋に憧れているつぐみの姿は、少女漫画に出てくるような素直さやうぶさがあるため、少年漫画をそれほど読んだことが無い人にとっても、比較的とっつきやすい漫画です。
もちろん、『ソウルイーター』も一緒に読むことで世界観をより深く理解できますので、両方の作品を一層楽しく読むことができます。
あずまんが大王 全4巻
とにかく止まれない、不思議なテンポでさくさく進んでいく4コマ漫画です。
読み始めた瞬間から普通の4コマ漫画とは違う雰囲気がプンプンしてきます。
メインキャラクターはちよちゃん。
彼女は10歳にしてかなり優秀だからという理由で、小学校から高校に転入してきます。
彼女は完璧で、勉強だけでなく毎日のお弁当まで当たり前のように作ってしまい、人間関係まで円滑と言う超が付くハイスペック。
まずここまでの時点でもつっこみどころはあるのですが、そんなことにもかまっていられない程に物語のスピードは速いので、途中からもはやツッコむ気すら出てこなくなります。
彼女を普通に受け入れる生徒の皆、もちろん彼女たちもちょっと変わった生徒。
優秀、おばかはあれど、性格自体にもいくつかの難点を持っている者は少なくありません。
先生・生徒関係なく、本当に愉快な仲間たちです。
読んでいる内に自分まで学校の生徒の一人になったような感覚になる、楽しい漫画です。
4コマ漫画が好きな人はぜひ読んでください。
短い時間でさくっと読める量、内容なので、気軽に読める漫画です。
特におすすめしたい人は、「日常」「ポプテピピック」「若林くんが寝かせてくれない」といったギャグ漫画の世界観や独特のテンポが好きで読んでいる人は、かなりの高確率でこの作品もツボにはまると思います。
煩悩寺 全3巻
素敵な2人の、とあるマンション内での楽しい生活を描いた作品です。
小沢さんはこの物語の主人公で、5年付き合っていた彼氏と別れたばかりでお酒を飲みすぎてしまい、部屋に帰るまでの道のりさえ我慢できない程にお手洗いに行きたくなってしまいました。
その時にたまたま訪ねたのは、自分の部屋の下の下の階に住む男性・小山田さんにお手洗いを借りることになりました。
小山田さんの家にはたくさんのガラクタがあり、小沢さんは興味を持ってしまいます。
それは小山田さんの兄が送り付けてきたものだったのですが、2人でそれらを使って遊んだところ楽しくなるのでした。
2人はそれからも度々会うようになります。
兄の送っていたもので2人の関係が近づいていきます。
あまり積極的ではない2人ですが、ちょっとずつ近づく距離に、わくわくしました。
がらくただって役に立つんですね。
お兄さん、がらくたをただ弟に送りつけているようですが、結果オーライでまさにグッジョブです。
お酒が大好きな小沢さんがとにかく可愛く、酔ってからくだらないことで遊んでいる姿をみて「何をしていても可愛い」という小山田さんの気持ちがとてもわかります。
G戦場ヘヴンズドア 全3巻
日本橋ヨヲコ先生は女性の漫画家ですが、男子高校生という複雑な気持ちを抱えやすい時期の彼らを丁寧に描いています。
主人公の1人、堺田町蔵は、小説家になることを夢みる高校生です。
彼の父親は有名漫画家ですが、過去の辛い想い出も関わって尊敬はしていません。
素行が良いとは言えず、同学年にも怖がられている存在です。
もう1人の主人公は長谷川鉄男、彼は天才的な漫画の才能を持ちながらも中々描けずにいました。
ちょっとしたきっかけから、この二人が一緒に面白い漫画を作ることになります。
若いからこそ溢れている情熱や、こんな大人に負けたくないという強い想い・葛藤があります。
それが熱く描かれている漫画ですので、スポーツ以外で熱くなりたい人はぜひ読んでみてください。
若き才能を目の前にして、自分の心も揺さぶられるはずです。
しかし、全3巻ということを考慮すると登場人物が他の漫画よりも多いので、登場人物名に混乱する人はあらすじ等を確認しながら読み進めることをお勧めします。
予告犯 全3巻
2015年に生田斗真主演で映画化されたことでも話題になったサスペンス作品です。
警視庁にネット犯罪の対策部署が設立される時代になり、多くの若者が犯罪に手を染めることが多い時代になっていました。
その若者の無知ゆえの犯罪に対する見せしめのために取り締まっているのではないかと、世間からも強く非難されることもある辛い仕事。
そのような仕事をこなしている状況で、世間で話題になっていたのが動画投稿サイトに突如現れた予告犯。
彼は新聞紙を頭にかぶったような不気味な格好で、未来の犯行を予告しました。
予告犯と警察の対立が巧みに描かれた作品です。
映画化・テレビドラマ化されても人気となった理由は、内容の面白さとスピード感。
はりつめる緊張感、事件が起きるというリミット、内容の面白さが相まって、この作品の長く続く人気を生み出していると思いました。
小説として1巻で発売されているので、そちらも合わせて読むとさらに楽しめるでしょう。
ちーちゃんはちょっと足りない 全1巻
「このマンガがすごい!2015」で見事1位を獲得した作品で、女子からの高い支持を受けている作品です。
小さく元気いっぱいのちーちゃんはちょっとどこかが足りないのです。
勉強もできないのに、いつも楽しそうで他の子とも仲が良いです。
しかし、ちーちゃんの周りの友だちは、ちーちゃんのことが好きではあるものの自分が何なのかがわからなくなってしまうこともあるのです。
「私はどうしてこうなんだろう」女子中学生の切ない毎日や、将来をなんとなく不安に思ってしまう特徴を表した作品です。
複雑な内容のようにも思えますが、イラストがふんわりしたテイストでさらさらと読み進められます。
ちーちゃんと一緒にいることで見えてくる自分の嫌いな部分もあり、女の子は複雑な生き物だなとつくづく思いました。
思春期の女子が複雑でわからない、どのように接していいかわからない人は、まずはこの漫画で女子中学生のことを知ってみてはいかがでしょうか。
きっと複雑な彼女たちのことが、少しわかるようになるでしょう。
ドントクライ、ガール 全1巻
読み始めて数ページ、既に主人公を応援せざるを得ない状況でしかない漫画でした。
ギャグ感満載ですが、イケメンも出てきます(裸族ですが)。
たえ子はばかな両親のせいで、親の知人の家に泊まらなければならないことになりました。
しかし、その男性・升田があった瞬間からすでにおかしい。
玄関に出てきたと思ったら全裸だし、男性経験がないと言ったたえ子の前でも平気で全露出なんです。
一応升田なりに気を使って、陰部が見えないようにしているようですが、気の使い方がズレまくっています。
しかも関わり方がうっとうしすぎる・・・。
たえ子のストレスは一日(会って数分)で溜まってしまうほどです。
このような状況、たえ子を応援しないで誰を応援するのでしょうか。
たえ子の両親含めて、周りの大人はばかばっかりだけど、たえ子頑張るんだ、読者は君の味方だぞと思わず伝えてあげたくなります。
一応升田はイケメンな属性ではあるので、イケメンで細マッチョが好きな人にとってはかなりお得な漫画なのかもしれません。
ちなみに、升田の裸エプロンもあります。
ギャグマンガですが、少女漫画の類に属するとは思います。
たくさんの個性的なキャラクターが出てきますので、最後まで飽きることはありません。
山羊座の友人 全1巻
原作者が有名作家・乙一先生、漫画がミヨカワ将先生で担当されている作品です。
乙一先生の世界観はかなり個性的で、中学生・高校生には特に人気ですが、それが漫画になっているという夢のような作品です。
(乙一先生の作品と言えば、文字だけの小説でも、最後の最後まで面白くて読み進めてしまうものばかりです。)
主人公・松田ユウヤが通う学校は、一部生徒のガラがかなり悪く、近所でもかなり有名な悪い生徒が存在していました。
そいつからいじめられることを全員が嫌がっているため、学校でいじめの標的になっている若槻ナオトのことは皆が見て見ぬふりの状態。
しかし、ある夜ユウヤは買い物の帰りにナオトと遭遇します。
彼の手に握られているのは血が付いた金属バット。
ユウヤは殺人現場から出てきたナオトと逢ってしまったのです。
結末はあなたのその目で確認してください。
学校生活に必ず潜んでいると言っても過言ではないいじめ問題、見て見ぬふりをするしかできないという状況にもとても共感します。
しかし、いじめに遭うということは単なる偶然や標的という言葉では片付けられないものです。
その闇に触れた作品で、学生時代にいじめに関わった人は心穏やかではいられない内容です。
もし実際にいじめに遭っていた方であれば、この作品を読む前にはかなりの心構えが必要だと思います。
ただ、この作品での憎悪や殺意には、必ずと言っていいほど共感できると思います。
いじめに遭ったことがない人は、この物語の登場人物になったように想像しながら読むと、さらに臨場感や感情を感じることができると思います。
この作品はいじめの復讐を促すものでありません。
まとめ
今回は少しの時間でも読める、5巻以内で完結している漫画を紹介してみました。
どれも面白い作品なので、気になるものがあったら是非読んでみて下さい。
以上「【おすすめ漫画27選】5巻以内で完結!休み時間にサクッと読める短編漫画」でした。