はじめに
僕は小学生の頃に友達にオセロに負けたことから、本気でオセロの勉強をして中学生の頃までやっていました。
日本オセロ連盟にはいり、大会に出て2段~5段にも勝ち越していました。オセロ連盟の段位も持っています。
もし、僕と同じようにオセロで負けて悔しい思いをしている人がいるならこの攻略法を参考にしてもらえると嬉しいです。
オセロとは
オセロゲーム(シバーシ)は誰もが知っている、シンプルなボードゲム(ルールは省略)。
打っても見ても楽しく、誰でも打てる、誰でもわかる、多くの人から愛されているゲームです。
競技人口が多く、囲碁は1000万人、将棋は1500万人、チェスは500万人なのですが、オセロはなんと6000万人もいるのです。
単純なゲームなのですが、やればやるほど奥が深く、「1分で覚えられるが、極めるには一生」と言われています。
競技人口が多いのでトップの人はほんとに強いです。
オセロのプロは存在する?
知っている人は少ないと思いますが、オセロゲームでもいわゆるプロのような存在もいます。
大会での賞金は世界大会レベルでも数十万ですが、本を出したり、オセロ教室をすることで収入は得られます。(それだけで生活できているのかはわかりませんが)
本気でオセロを始めて収入を得ることを目指すのも良いのではないでしょうか。
今回は、そんなオセロの攻略法をわかりやすく、5分で上達するように解説していきたいと思います。
5分で一般人に負けなくなる方法
オセロの必勝法は全パターンを覚える他にはないのですが、人間には不可能です。(全パターンは10の60乗ほどあると言われています。)
しかし、必勝法でなくても、一般人にはほぼ100%負けなくなる方法があります。すぐに覚えられるものを説明していきます。
序盤
5分で上達したいなら 定石を覚える必要は無い?
囲碁や将棋をしたことのある人なら知っているかもしれませんが、定石と言って、はじめの数手は決まった手順があります。
しかし、強くなり世界大会に出るようになるとほとんど役に立ちません。
オセロは最大60手で決着がつくのですが、有名な定石は長年研究されているため、はじめの数十手ほどの最善手を覚えている人がほとんどだからです。
最悪の場合、最後まで最善手を打ちあって、負けてしまうということもあるのです。
そのため、大会ではあまり知られていない定石や、事前に自分で考えた定石・手順をつかう人がほとんどです。
なので定石を覚えないといけないということはないです。
しかし、定石を覚えるというのは、オセロの最善手がどのようなものか感覚をつかむためには良いことだと思うので、時間に余裕があったら覚えておいたほうが良いでしょう。
絶対に打ってはいけない手順
定石は覚えなくても良いですが、2手目は必ず覚えておきましょう。間違った手順だと2手目でほぼ負けが確定してしまいます。
オセロの先行は黒なので、2手目の白で最悪な手順があるのです。それはこちら
黒と平行になるように打つ手順です。絶対に打たないようにしましょう。
次に黒E3と打たれると確実に不利になります。ほぼ負け確定です。
開放度理論
この理論を覚えるだけでも、オセロを勉強したことのない人にはほぼ負けなくなると思います。
開放度とは、自分が石を置いたときに裏返る相手の石の周りの空きマスの数のことです。
この空きマスの数が少ないほど良い手なのです。
「開放度が1の所」があればそこに置きましょう。
次は黒番です。赤い○のどこかに黒を置いた場合B3の石が裏返ります。
B3の石を裏返す場合、B3の周りの空きマス(A2,A3,A4,B2)は4マスなので開放度は4となります。
次は黒番です。
赤い○に黒を置いた場合D3の石が裏返ります。
D3の石を裏返す場合、周りの空きマス(E2)は1マスなので開放度は1となります。
開放度は1が最も少ないので、この手が最善手となります。
複数裏返る場合
次は黒番です。
赤い○に黒を置いた場合、裏返る石は3つ(F5,E4,D3)あります。
開放度理論で考える時は裏返る石全ての開放度を合計したものとなります。
裏返る石の開放度を合計
- F5の周りの空きマス(E6,F6,G4,G5,G6)は5マス。開放度5
- E4の周りの空きマス(F3)は1マス。開放度1
- D3の周りの空きマス(E2)は1マス。開放度1
なので、G6に置いた場合はそれぞれの開放度の合計(5+1+1=7)の7マスが開放度となります。
かなり大きい数値なのでG6は悪手ということがわかります。
開放度理論のメリット
このように、開放度理論は数値化することができるので誰でも良い手を打つことができます。
初心者でもこの理論を覚えるだけでかなり強くなります。
はじめは多くの石を裏返したくなるのですが、できるだけ裏返す量は少なくしましょう。
途中は石が少なくて負けているように思っても、最後の数手で必ず逆転できます。
開放度理論は通常のオセロはもちろん、「6×6盤」や「10×10盤」など、盤の大きさ、形状に関わらず有利にすることのできる理論なので必ず覚えておきましょう。
中盤
隅を取られない
中盤に気をつけることは、できるだけ隅(角)を取られないようにすることです。
なにも考えず、隅の隣の赤い○に置くと隅を取られてしまうことがあるので、初めのうちは出来るだけ○には置かないようにしましょう。(相手が初心者の場合の攻略法で、あくまでも5分間で上達するための考えです)
中盤は以上です。
終盤
偶数理論
オセロは最後に自分が打って終わる方が有利です。
最後の空きマスを上手く打つことで、自分が最後に打てるように調整することができます。
うまく調整する為に知っておくべき理論は「偶数理論」です。
上の図を見てください。次は黒番です。
右上に3マス(奇数)、右下に2マス(偶数)空きがあります。
このような場合は奇数のマス(この場合は3マス)空きの方から打つようにしましょう。
【奇数空きは自分から打つ】と、「自分→相手→自分」となり、自分が最後に打てます。
そうすると、次は相手の番になる為、右下の偶数空きは相手から打つことになります。
【偶数空きは相手から打たせる】と「相手→自分」で、自分が最後に打てるのです。
これだけ覚えておけば、オセロについて勉強していない人にかなりの確率で勝てるようになっているはずです。
また、最近人気の「オセロニア」でも役立つテクニックになっていると思いますので、オセロ力を鍛えたい人も是非参考にしてみてください。
【オセロニア攻略】6×6マスのオセロニアで使える自作の定石を紹介
オセロおすすめ勉強法
おすすめ攻略本 入門書
とにかく最後の数手までは少なく裏返すようにし、隅を取らせないように気をつけましょう。
僕は現在販売されているオセロの本をほぼ全て持っていますが、これからオセロを勉強する人におすすめの本は「史上最強カラー図解 強くなるオセロ」です。
わかりやすくオセロの基本が書かれています。
しかし、これだけではオセロを勉強している人には勝つことはできないので、さらに強くなりたい人は実践向けの本を読み、とにかくたくさん試合をして先を読む特訓をしましょう。
有段者向けの戦術書
有段者向けの戦術書でおすすめは2冊あります。
現代オセロの最新理論
「現代オセロの最新理論」は内容が難しい箇所もあり、オセロ初心者の方には難しいかもしれません。
しかし、有段者でもでも学べる箇所は多いので、初心者の頃からこの本を使って学んでおくと上達スピードが早くなるかもしれません。
3段ぐらいの方までが勉強になる内容が書かれているのではないかと思います。
髙橋晃大のオセロ必勝手筋100
「髙橋晃大のオセロ必勝手筋100」は世界チャンピオンにもなっている髙橋晃大さんが勉強になると感じた手筋を100個まとめた本です。
詰めオセロ形式でまとめられているのですが、難易度が高く、高段者向けの本だと思います。
おすすめソフト
パソコンの無料オセロソフト(Wzebra)を使うと、どこに打つのが良いかを表す数値「評価値」を開放度理論以上に正確に出すことができるので、勉強するときに使うことをお勧めします。
スマホ用のアプリで評価値を出すならiPhoneなら「棋譜Box」、アンドロイドだと「Reversatile」が良いでしょう。
オンライン対戦アプリは「オセロクエスト」がおすすめです。オセロクエストは詰めオセロの練習もできます。
普段から頭を使って脳力アップ
普段から頭を使うトレーニングをしておくと、考える力が付き、当然オセロでも有利になります。
オセロで役立つ先を読む力、判断力、記憶力を鍛えたいなら、普段からトレーニングをしておきましょう。
スマホアプリでトレーニング
そこでおすすめなのが、スマホアプリを使った脳力アップ方法です。
頭を使うスマホアプリでおすすめのものをジャンル別でまとめておきましたので、興味がある人は参考にしてみてください。
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【頭を使うゲームアプリ】頭脳戦略・頭を使うゲームジャンル別紹介!
ゲームなんかしてると馬鹿になる! と、20年前の少年少女たちは、そんな感じで親に怒られた経験のある人も多いとは思いますが、今やゲームは頭脳を鍛えるものとして定着してきました。 ゲームをすると頭が悪くな ...
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ボードゲームでトレーニング
オセロが好きな人は頭を使うボードゲーム・アナログゲームも好きだと思います。
- コリドール
- ナインメンズモリス
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アルゴ
など
面白いと思った頭を使うゲームをまとめてみました。
→【脳トレ】IQを高める方法!頭を使うおすすめゲーム・ボードゲーム!
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息抜きも必要
羽生さんがチェスを趣味にするように、オセロに疲れたら他の頭を使うゲームを楽しんでみてはどうでしょうか。
頭を使いすぎて疲れてしまった人は息抜きも必要です。
→【グランピング】施設にいかずに庭や室内でキャンプ気分を楽しむ方法!
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関連動画(最短全滅・パス手順)
以上「【オセロゲーム】有段者が教える5分で負けなくなる必勝法!コツ5つ」でした。