オセロニアで上級プレイヤーに勝つためにはオセロの知識が必要です。
特に、ゲーム開始直後の数手は勝敗を決める重要な場面です。
中盤から終盤にかけて不利になってしまわないように、基本となる定石を覚えておきましょう。
小学生の頃からオセロを趣味にしていた僕が、オセロニアで使える定石を考えてみました。
※6×6マスオセロで有利になる定石ではなく、スキルやコンボスキルなどの複雑な要素を考慮した、オセロニアで有利になる定石です。
オセロの定石
定石とは
初めの数手の最善とされる決められた打ち方の事です。
将棋では「定跡」と書かれますが、囲碁やオセロでは石を使用する事から「定石」と書かれます。
基本定石
まず、通常のオセロの定石について基本知識として覚えておきましょう。
オセロには、最も基本となる4つの定石が存在します。
「ネズミ定石」「ウシ定石」「ウサギ定石」「トラ定石」です。
ネズミ定石(白並行置き)
後手である白が最も不利になる定石です。
最善手を打ち続けると2手目にして白の負けが確定してしまいます。
ウシ定石(白斜め置き)
ウシ定石は白斜め取りから始まる定石です。
その後の展開が黒によって左右されやすいので、白番でウシ定石を使いたい場合はその後の定石(十手以上の定石)をいくつも、しっかり覚えておきましょう。
ウサギ定石(白縦置き)
昔から打たれることの多い定石で、この定石はかなり研究されています。
その為、オセロを知っている人同士で対戦すると、その後の20手ほど最善手を打ち合ってしまい、頻繁に同じような展開になる事があります。
「珍しい定石・自ら作った定石を使いたい」「相手を動揺させたい」「終盤が苦手」な人にはよくないかもしれませんが、逆に終盤が得意な人には良いかもしれません。
トラ定石(白縦置き)
長年の研究により、最近では黒の最善手とされている定石です。
使用される事が多く、黒が有利になります。
ただし、その後「簪(かんざし)定石」など、まだまだ一般的でなく、知られていないものも多いです。
白から一般的でない、打ち方の難しい定石へと変化させることができるので、白番の人はそのような珍しい定石を徹底的に研究しておくと有利に進められるでしょう。
オセロニアでの定石
通常の8×8マスオセロとは違い、オセロニアでは最終的な石の数は関係ありません。
終盤まで行くことは少なく、中盤あたりまでにどれだけ攻撃・コンボスキルを発動できるかが重要になります。
ただし、神属性の回復デッキや高HPのデッキを使用すればオセロ力での勝負も可能です。
8×8マスの通常オセロに自信がある人は神属性の回復デッキを使ってみてください。
うさぎ定石
高HPの黒番 黒勝ち
けんまる流定石
クラスマッチ「プラチナ」レベルあたりまで通用すると思います。
魔属性、特に神属性の耐久デッキで、HPがある程度あるものなら、相手が竜属性であっても中盤から終盤まで耐えることができます。
中盤から終盤で有利になる定石を使いましょう。
「E4→C5→B4→A3→C6→F4→C2→B1→E3→D2→D1→E5→D5」
相手が2手目の白縦置きをしてきた場合、この手順通りに黒を置いてみてください。
ほぼ打たれる事のない手順で、知らない人がほとんどなので多くの人がこの手順通りに白を置いてくると思います。
最後の黒D5後の白は悪手しか残っていません。
ただし、この定石はオセロをある程度知っている人に対しては上手くいかないので、ランクがプラチナあたりまでの人にオススメです。
それ以上のランクの人は次の定石をオススメします。
高HPの黒番 黒勝ち
2017年10月に開催された、白黒マッチ#1友達になりたいのは!?(神デッキコスト180)で勝率95%以上の定石「けんまるシステム」
けんまるシステムd-5型
高ランクでも、すべての人にオススメする、神デッキ最強の定石を考えてみました。
基本系「E4→C5→B4→A3→C6→F4→D5」
これが基本になり、その後いくつか展開があります。
その後の展開は、ある程度オセロ力のある人はその都度考えても良い(有利にもっていける)のですが、そうでない人はすべて覚えておきましょう。
「E6→B5→E3→A4→A6→A5→B6→D6→B3」
「E6→B5→D2→A4→A6→A5→D6→F6→B6」
「E6→B5→E3→A4→B3→D6→A6→B6→A5→F6→E5」
「E6→B5→E3→A4→B3→D6→A5→E2→C2→D2」
E2 あるいは E3から同じ「E2,E3→B3→B5→C2→D2→B2」
「C2→B3→A4→E2→E6→D6→B6→B5→E3→D2→D1→B2」
けんまるシステムの基本からC2と続く展開はやや厳しいですが、コンボスキルを発動するタイミングが多いので、強力なコンボスキルのあるコマをデッキに入れておくと良いでしょう。
他にもいくつか展開が考えられますが、どれも有利に持っていけるはずなので、是非使ってみてください。
3手目X打ち定石
呪いデッキでゴリ押し定石
C6にベルゼブブなど、呪いデッキで無理やり攻める定石です。
もっと詳しい3手目X打ち定石まとめページ
3手目X打ち その他
「E4→C5→B5→E3→E2→D2→C2→C1→B4」
竜パーティーでは、どれだけコンボスキルを発動できるかが重要になります。
「隅(角)の斜め隣のマス」Xに打ち(X打ち)、相手が隅を狙いにきたところをコンボスキルで攻撃しましょう。(E2→D2→C2)
風車定石
e1の5枚返しを耐えれば白勝ちパターンです。
もっと詳しい風車定石まとめページ
C打ち定石
白有利になる基本定石
もっと詳しいC打ち定石まとめページ
C打ち その他
攻撃力のあるアタッカー&強力なコンボスキルを持っている時に使える白番の定石です。
「E4→C5→B6→F4→C2→B4→A3→C1→D5→A4→A5→D6(コンボスキルの駒)→B3→D2(攻撃力のあるスキル)」
黒D5の手をB3へ打たれる場合の方が多いとおもいます。
その後は次のように打ってください。
黒D5でなくB3の場合(画像分岐点→の右)
「〜→A3→C1→B3→A4→A5→D2→E1→E3」
黒E1でなく、黒E3と打たれた場合は次のように打ちましょう。
黒E1でなく、黒E3の場合(画像分岐2→の右)
「〜→A3→C1→B3→A4→A5→D2→E3→D5→E1→F3→E5→D6」
最後コンボスキルを決めて勝ちを狙いましょう。
もっと詳しいC打ち定石まとめページ
2手目X打ち定石
白竜デッキ相手。黒有利になる進行。
2手目X打ちの駒コンボスキルが弱い場合に使える手順です。
「e4→e5→d5→c5→b6→e3→f2→c6」
竜デッキの2手目の駒のコンボスキルが弱い場合はこの手順で進行することで、相手に強力なコンボスキルを打たせず、自分のコンボスキルだけを決めることが可能です。
ねずみ定石
通常のオセロでもオセロニアでも、99%打たれることのないねずみ定石。
通常のオセロでは白が圧倒的不利になってしまうことと、オセロニアでも一見白が不利になってしまうように見えることから、オセロニア定石として全く研究されていないねずみ定石です。
そんなねずみ定石ですが、神デッキであればオセロニアではそこそこ使えます。
相手の初手駒のコンボスキルによっては不利になることと、覚えておくべき手順(最低8手順)が多くなるので使いこなすのには慣れが必要ですが、相手を戸惑わせて混乱させることができる面白い定石です。
全く知られていない定石は高確率で相手がミスをしてくれるので、たくさん手順を覚えて使いこなせるようになると楽しいです。
その他、覚えておくべきねずみ定石一覧ページ。
そのほかの人気の定石まとめ
その他にもたくさん知っておくべき定石がたくさんあるので、こちらのPokeArtという6マスオセロの棋譜を共有できるサイトにまとめておきました。
PokeArtから確認してできるだけ覚えておきましょう。
まとめ
オセロニアをしている人で、通常のオセロの定石まで知っているようなオセロ力のある人はなかなかいないので、今回紹介した定石を覚えておくことで圧倒的有利に中盤・終盤まで進める事ができるでしょう。
ただし、定石を覚えているだけでは展開が少しでも変わってしまうと上手く対応する事ができません。
通常のオセロ必勝法の記事で紹介したような開放度理論や偶数理論、オセロ専門用語紹介記事で紹介したストナーやラインを揃える事について知っておくと良いでしょう。
以上「【オセロニア攻略】6×6マスのオセロニアで使える自作の定石を紹介」でした。