ダイエット、それは高く険しい山の頂にある財宝。
というのは言い過ぎかもしれませんが、時代がどれだけ進んでもダイエット関連商品が大量に売られている現実を考えると、あながち言い過ぎではないかもしれません。
それくらい、人々を悩ませているものがダイエット。
今回はそんなダイエットを乗り切るためのイメージトレーニング法、WOOPの法則について解説していきます。
ポジティブシンキングはダイエットには不向き
これまで信じられてきたポジティブシンキング信仰。
前向きに楽観的に、そんな考え方がダイエットの成功の秘訣といわれていましたが最近の研究では、どうもそれは間違っているのではないかといわれているようなのです。
やった気になってしまう
ちなみに、ダイエットにおけるポジティブシンキングの代表は「楽しくダイエット」「楽にダイエット」など。
他にも「無理しないダイエット」なんかもよくありますが「つまりは深刻に考えこまずに、楽しくダイエットをやりましょう、そっちの方が効果ありますよ。」というやつですね。
しかし、これが大きな落とし穴だったのです。
楽しく無理せず簡単に、そんなダイエットを始めた結果、何もしてないのにやった気になってしまうのです。
簡単にできると思ってしまうと達成感もないし、それでもいいんだと思ってしまうわけです。
簡単だと達成感がないので、やらなくてもやった気になってしまう。
この経験がある人も多いのではないでしょうか。
壁がないと上る気にはならない
それ以前の問題として、人間はそこに壁があるからのぼる気になるんですね。
壁があって向こうに何か素敵なものがあるだろうと思うから、いわゆる「やる気」を出してその壁をよじ登ってやろうと考えチャレンジするというわけです。
しかし、楽なダイエットはそもそも壁として成立しません。
目の前になだらかな丘があってもそれを頑張って超えてやろうというやる気が起きないように、ダイエットに対するやる気を失ってしまいます。
このような理由からポジティブシンキングは、ダイエットにはあまり向かないということなのです。
ダイエットが成功するWOOPの法則
ポジティブがダメだからといって、何も暗い気持ちでダイエットをやればいいというわけではありません。
適度にポジティブ、適度に計画的で、そのバランスの取れた総合的な方法が良いということです。
そこで今注目されているのがWOOPの法則。
ポイントは、しっかりと現実的にイメージトレーニングするということなんです。
WOOPの法則 4ステップの目標達成術
- WISH(願望)
- OUTCOME(結果)
- OBSTACLE(障害)
- PLAN(計画)
WOOPの法則とはいわゆるポジティブシンキング的問題解決法から一歩前に進んだ法則。
それは4段階のステージを実行していくことで、問題解決や目標達成の成功率が高まるという、最新の研究により発見された法則です。
具体的には「願望(WISH)」「結果(OUTCOME)」「障害(OBSTACLE)」「計画(PLAN)」から成り立っています。
この4つのステージを順番にこなして行くことで、より具体的に問題にアプローチするわけです。
ではここからその4つのステージを見ていきましょう。
願望(WISH) 出来そうな目標
まず初めに、解決したい問題、ダイエットで言えば肥満を解消する未来を思い描きます。
この時最も大事なのは、モデルの○○さんみたいに美スラッとボディーに!というような夢のまた夢ではなく、具体的に「何キロ減」といったような達成可能な願望を思い浮かべること。
それも、簡単ではないけどなんとかいけそう、くらいの願望です。
そしてもう一つ大切なことは、この願望の設定にはしっかりと時間をかけてください。
本に書いてある理想ではなく、誰かの勧めてくれた目標でもなく、しっかりと自分の本心からそうなりたいと思える、そしてできそうだと思えるものを時間をかけて設定しましょう。
というのもこの願望、本心ではない嘘の願望やできると本気で思っていない願望だと、意味がないのです。
結果(OUTCOME) 願望がかなったらどんな良いことがあるのか
そして次に、願望がかなった未来のあなたを想像します。
たとえば、願望通り何キロやせたことによって、素敵な服が着られるようになった、とか、気にせずケーキバイキングに行ける、彼氏(彼女)ができるなどです。
こうすることでモチベーションが生まれてきます。
この時も、時間がかかってもいいので、願望を達成した結果の自分について出来るだけ具体的にリアリティーのある未来を想像してください。
渋谷でスカウトされてハリウッドデビュー!なんて言うのは、当然NGです。
障害・計画(OBSTACLE・PLAN) 障害と障害を越える方法
願望で具体的な目標を示し、そして結果でそうなった未来を想像する。
そして次に考えるのは「うまくいかなかった未来、なぜうまくいかないのか、どうしたら成功させることができるのか」ということです。
たとえば最初に思いつく障害が「運動する時間がない」だとしましょう。
「運動する時間がない→ほんとに時間がないのか→本当は時間は作れるけれど○○をやりたい→我慢して○○の時間を減らす、あるいは○○をやりたくなった時は時間のかからない方法でダイエットする」といった感じです。
このように、いろいろな原因を多角的に見つけることで、自分の中にある障害をあぶりだしていき、その障害が現れた場合の解決法を、ダイエットをする前のイメージトレーニングの時点で考えておくのです。
これもやはり漠然と「頑張る」や「なんとかする」といって抽象的なものではなく、きちんと具体性を持った計画でないといけません。
そして大事なのが、もしもの場合を考えた対策をしっかり考えておくこと。
たとえば「不意の予定が入ったときは、次の日倍の時間をとる」だとか「もし筋肉痛がひどい時は運動の程度を半分にする」など条件ごとに対処を決めておくのです。
WOOPダイエットを成功させる為のポイント
WOOPの法則を使ってダイエットをするとき欠かせないのが振り返りと見直し、そして練り直しです。
なるべく短いスパンで、例えば毎朝、寝る前などに、その日一日を振り返り、自分が立てた計画と障害を見つめ直していきます。
その中で、障害に対し計画が甘いことに気がつくかもしれません。
もしくは、計画通り障害を回避・克服していく中で、新たな障害が生まれるかもしれません。
そうであるならその障害に対しても計画を立てなければいけないのです。
見通しが甘い場合は願望から見直すこともあるでしょう。
WOOPの法則とは、こうしてブラッシュアップしていくのも大事な過程であり、その中で自分を見つめ直し、より効果的で実質的なものへと変化させていくものなのです。
具体的かつ無理のないイメージ
WOOPの法則はイメージトレーニング法。
ですから最も大事なのはいかにイメージを組み立てていくのかということになります。
そしてそこで重要となるのはリアリティー。
それがどのステージで思い描くイメージであったとしても、現実的に再現可能で、しかもしっかりと具体的に思い描くことのできるものでないといけません。
リラックスしてエンジョイする
そしてもう一つ大事なのは、リラックスしてエンジョイすること。
といっても、それは、立てた計画の遂行をエンジョイするのではなく、WOOPの法則すべて、つまり願望から始まって計画までのイメージをする過程も楽しむのです。
WOOPの法則は、より良い未来を獲得するためにやるのです。
継続する自信がない人ほど成功しやすい
WOOPの法則は誰かに目標を公表するものでもありませんし、だれかに手伝ってもらうものでもありません。
自分だけの力で継続する必要がある方法です。
そういうと、継続することに自信のない人・今まで何かを継続できた経験がない人は難しいと思ってしまうかもしれません。
しかし、このWOOPの法則は自信のない人・継続したことのない人ほど成功する法則と言えるのです。
なぜなら、そのような人ほどリアリティーのある、具体的な障害をイメージできるからです。
今までに物事を継続できなかった経験が生かせるのです。
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まとめ
最後にWOOPの法則を使ったWOOPダイエットとは何か。
それは、あなたがあなたと向き合い、あなたと共にダイエットを行っていくという、自分との対話によるダイエット法だということです。
しっかりと現実的なイメージができれば、きっとそれはうまくいきます。
そしてダイエットが成功した暁には、きっとWOOPの効果を知っていろんなことに応用したくなっていくでしょう。
あなたがイメージしたあなたの未来を、あなたによってつかみましょう。
以上「継続が苦手・自信のない人が成功する最新ダイエット!WOOPの法則」でした。