ピアノは子供から大人まで、世界的にも大変人気の高い楽器です。
自分の好きな曲を演奏できたら楽しいですし、人を楽しませることもできます。
誰もが一度は演奏をしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
しかし、ほとんどの人はピアノを実際に練習することはありません。
なぜなら、ピアノを実際に練習するにあたって躊躇することがたくさんあるからです。(特に大人)
練習をしない理由
- ピアノが高い
- レッスン代が高い
- わざわざ教室に通うのが面倒
- (大人になってから)先生に習うのが恥ずかしい
- 難しそうだから自分にはできない
など
そこで今回は、それほどお金もかからず、自分の好きな時に好きなだけ練習でき、とてもわかりやすく上達しやすいと言われている、レッスンDVD「初心者向けピアノ講座【30日でマスターするピアノ教本3弾セット】」は本当に良いものなのかを評価してみようと思います。
先生に直接教えてもらうのが恥ずかしい人や、教室に通うのが面倒と考えている人など、参考にしてみてください。
詳しい教材の内容は公式ページをご覧下さい。セット価格で32184円です。(2018年5月の価格)
はじめに
ピアノは数万円でも買える?
以前、このブログで、僕が実際に買った電子ピアノを紹介したのですが、その電子ピアノは3万円程度です。
電子ピアノがない頃や、電子ピアノの出だしの頃は、どんなピアノでも数十万円はしていたと思いますが、今では3万円でも本格的な88鍵盤が買えます。
もし、できるだけ安くピアノの購入を考えているのなら、電子ピアノを購入してみてはどうでしょうか。
電子ピアノに興味がある方はこちらの記事をおすすめします。
【電子ピアノ】MacのMIDIキーボードにもおすすめ!Alesisレビュー
教材の評価
教材を評価するために、
- どのような人向きの教材なのか
- 実際の内容はどうなのか
- 32184円の価値があるのか
ということを、順番に考えていきます。
どのような人向きの教材なのか
公式ページの説明には次のように書かれています。
- 初心者向け
- 子供から高齢の方まで、わかりやすく上達しやすい
- 毎日練習できない方でも大丈夫
- 経験者には物足りない
- 小学生には少し難しいかもしれない(テキストに漢字が使われている為。読んで教えてあげれば大丈夫)
つまり、この教材がおすすめなのは、「初心者だけど、自分のペースで早く上達したい」といった人です。
次の項目「実際の内容はどうなのか」以降で、この教材は本当に良いものなのか深く考えていきます。
実際の内容はどうなのか
この教材の特徴
- 行列のできるピアノ教室の「海野真理」先生の解説動画をDVDで見られる
- 知識が無くても、とにかくピアノに触って楽しみながら上達するというスタイル
- 丸暗記ではないレッスンスタイル
- 楽譜にはすべてドレミが書いてある
- 音符の長さ・リズム・基本知識も教本やDVDで解説あり
- 見る→聞く→弾く とわかりやすい上達ステップ
- 30日で名曲クラシックが弾ける
- 長くピアノを続けていくのに必要な知識が含まれている
- 解説テキストも付いている
この教材の特徴を見ていると、初心者の為にわかりやすさにこだわっているということが伝わってきます。
すべての楽譜にドレミが書いてあったり、誰もが知っている名曲で練習できたり、1回の練習時間を短くしていたり、初心者がピアノ嫌いになる要素を徹底的に排除しているようです。
練習曲として、ベートーヴェンの第九やホルストの惑星より「ジュピター」、別れの曲、なごり雪、遠き山に日は落ちて、いい日旅立ち、が使われているようです。(2018年5月の情報です)
教材内容が追加、変更されることもあるかもしれませんので、購入前に確認しておきましょう。
32184円の価格設定は妥当か
まずは、「初心者向けピアノ講座【30日でマスターするピアノ教本3弾セット】」と一般的な他の勉強法とを比較していきましょう。
価格設定が妥当かどうかは、同じジャンルの他のものと比較することである程度みえてきます。
同じジャンルの他のものとは、ピアノを上達させるための本やピアノ教室などです。
今回はこの「本」、「教室」と教材を比較してみます。
本との比較
映像の収録されている「教材」と「本」を比較することは難しいですが、情報量である程度比較することは可能です。
この講座は現在、32184円。
本屋などで売られているピアノ教本でしたら1000~2000円程度が相場です。
1冊1500円として考えると、32184円の教材を買うのと21冊本を買うのがだいたい同じ値段になります。
教材は3ステップで解説しているものなので、教材1ステップと本7冊を比較するとわかりやすいですね。
本7冊というと、
- これならひとりでマスターできる! 大人のための独習バイエル 上巻(Amazon)
- これならひとりでマスターできる! 大人のための独習バイエル 下巻(Amazon)
- 無理のない指のトレーニングのために大人からはじめるハノンピアノ教本(Amazon)
- 音符の読み方からはじめる 大人のためのピアノ悠々塾 入門編(Amazon)
- 鍵盤シールですぐ弾ける! はじめてのらくらくピアノ CDつき(Amazon)
- 中高年から始める らくらくピアノ 1.コードネーム譜(Amazon)
- 中高年から始める らくらくピアノ 2.大譜表(Amazon)
のようなものが購入できます。
これと、教材の1ステップ分を比較すれば良いということです。
教材の第一弾は、教本A4版が140ページ、DVD112分、レッスン用楽譜がセットになっています。
詳しい教材の内容、第二、第三弾の内容は多く、ここで紹介すると文章が長くなりわかりづらくなるので、まだ確認していない方は公式のページで確認をお願いします。
比較すると、本の方が若干情報量が多いと感じるのではないかと思います。
しかし、この比較の方法には注意点あります。
それは、「本だと同じ情報が被ることが多い(特に初心者用の本)」「内容が被っていない本はそれほどたくさんない」ということです。
同じ情報にお金を出していてはそれこそ無駄遣いです。
また、本で勉強する場合は文字を読まなければいけないので、実際に演奏を見たり、音を聞いたり、解説を受けながら演奏練習する時とは違い、それなりの時間が必要になりますし、結構疲れます。
実際にピアノを弾く練習をする前に疲れていては元も子もありません。
また、当然ですがわかりやすさにも違いがあります。教材の実際の演奏動画を見ながらの方がわかりやすいはずです。
本との比較 結論
文字を読むのが苦にならない人で、時間と体力と多少の無駄なお金を出してでも「安い方が良い」という人は本が良い。
短期間での上達、できるだけ楽しみながら学びたい人は教材が良い。
値段もそこまで違いはない。
教室との比較
教室と比較する為に、まずは時間と料金を比較します。
一般的なピアノ教室は初心者なら月4回の1レッスン1時間で月1万程度と言われています。(入会金や題材費、交通費、雑費は除く。参考ページ:YAMAHA大人の音楽レッスン)
ピアノ教室は4時間で1万円ということです。
今回の教材のDVD時間の合計は386分(6.43時間)で、教材の料金は32184円です。(他にもテキスト等の教材がたくさんついていますが今回はDVDの時間のみで比較)
4時間に揃えて比較すると
教室:4時間10000円
教材:4時間20115円
つまり、時間で比較した場合、今回の教材は教室よりも約2倍高いということになります。
しかし、これにも注意点があります。
それは、「内容の充実度」です。
教室の場合、簡単なレッスン内容であったとしても、受講者が理解しなければずっと同じレッスンが繰り返されてしまいます。
また、以前のレッスン内容を忘れてしまい、同じ内容が繰り返されることもあるでしょう。
それに比べ、DVDで繰り返し見ることが可能な教材では、同じレッスンが繰り返されることはありません。
しっかり6.43時間で基本をマスターできるよう充実した内容になっています。
途中、理解できないところがあっても繰り返し何度も見れば良いだけです。
明らかに、内容の充実度は教材の方が2倍以上高いと考えられます。
ただし、もしかすると教材の映像の解説がグダグダかもしれませんし、講師の解説がものすごく下手かもしれません、あるいは映像が見にくいかもしれません。
そのような不安を解消する為に、サンプル動画をみておきましょう。
僕はわかりやすく見やすい動画だと思いましたが、わかりやすいかどうかは人によって違います。
教室との比較 結論
内容の充実度で考えると明らかに教材の方がお得。
教室向きの人:
- 実際に先生と合って面と向かってコミューニケーションを楽しみながら学びたい
- 上級者になるまで同じ先生に教えてもらいたい
- 自己流の弾き方になってしまうのを防ぎたい人
教材向きの人:
- コミュニケーションが苦手な人
- 間違いを指摘されるのが嫌いな人
- 空いた時間に学びたい人
- お金をかけずに学びたい人
- 長続きするかわからないので、試しにピアノを習ってみたい人
まとめ
今回の教材は一度買ってしまえば何度でも使えますし、家族、親子、友達と一緒に、好きな時間に学べます。
また、自分が学んだ後に、だれかにプレゼントすることだって可能です。
大人になってからピアノを学びたい人は使ってみると良い教材と言えるでしょう。
以上「【評価・評判】30日でマスターするピアノ教本3弾セット!は良い?」でした。