若い人の難聴が増えている
12-35歳の 50%〜40%が、個人的なオーディオ機器の使用やエンターテイメント施設での音の潜在的な有害レベルにさらされています。
aged 12-35 years, nearly 50% are exposed to unsafe levels of sound from the use of personal audio devices and around 40% are exposed to potentially damaging levels of sound at entertainment venues.
引用:WHO(http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/ear-care/en/)
これはWHO(世界保健機関)が2015年2月27日に報告したものです。
WHOの報告の通り日本でも最近、若くして耳が悪くなってしまう人が増えています。
原因として考えられるのは、大音量の環境(ゲームセンター、パチンコ、スロット、ヘッドホン、クラブ)が増えてきているということです。
イヤホンガンガン伝言ゲーム
イヤホンで大音量の音楽を聴きながら伝言ゲームをするという、耳を酷使するようなゲームが流行っています。
このようなゲームが流行ってしまうほど難聴に対する意識が低いことも若者で難聴が増えている原因の1つかもしれません。
どうしても遊びたい場合は耳栓をした上でヘッドホン「耳栓+イヤホンガンガン伝言ゲーム」で良いでしょう。
流行っているからといって危険なゲームをするのはやめましょう。
高音・低音どちらがより耳に悪いのか
大音量で音を聞くと、高音・低音どちらであっても難聴の危険があるので問題です。
しかし、高音・低音のどちらの方が耳に悪いか疑問に思う人も多いです。
精神的な難聴などもあるのでどちらが悪いかはっきりと決めることは難しいですが、今回は耳の器官でみた場合どちらの方が悪いのかを考えてみることとします。
引用:突発性難聴.com
人が音を聞き取る為の器官は「蝸牛」といい、上の図のようにカタツムリの殻のような渦巻き状の形になっています。
高音:渦巻きの入り口部分(外側)で聞き取る
低音:渦巻きの中心部分を使って音を聞き取る
高音を聴き続ける | 蝸牛の外側がすり減り、高音が聞き取りにくくなります |
低音を聴き続ける | 蝸牛の中心を使用する為、入り口から中央までの全体がすり減ってしまいます。 その為、高音+低音のすべての音が聞き取りにくくなります |
「高音は高音だけが聞き取りづらくなるだけですが、低音はすべての音が聞き取りづらくなってしまうのです。」
普通に生活している場合、高音から聞き取りづらくなっていくのはこの為です(老人性難聴)。
老人性難聴の初期では高音が聞き取りづらく、進行すると低音も聞き取りづらくなっていきます。
以上のことから、高音よりも低音を聴くほうが耳(蝸牛)によくないと言えるのではないでしょうか。
まとめ
イヤホンやヘッドホン、クラブで重低音を大音量で聴いている人は注意しましょう。
一度聴覚を失ってしまうと元には戻らないのです。
以上「大音量で耳が悪くなる!高音・低音どちらが耳に悪い?」でした。