子供には自由な発想や想像力・思考力を身につけて欲しいと考えている親御さんも多くいるのではないでしょうか。
ですが、自由な発想をして欲しいと考えているものの、具体的に何をしたらいいのかわからないという方も多くいます。
そこで今回は、子供の自由な発想を鍛えることができる方法と、知っておくべきことについて紹介します。
天才とは何か
先天的か後天的か、またはその両方か
よく、天才とは生まれながらの才能であり、誰でもなれるものではないと言う人がいます。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
確かに遺伝子による先天的な天才は存在しますが、子供の頃の教育により才能が開花する天才も多くいます。
「ジェームズ・ヘックマン」というノーベル賞経済学者をご存知でしょうか。
彼の40年にわたる研究によると、5歳までのしつけや環境が人生を決め、IQを高めるのも乳幼児期の育て方が重要なのだそうです。(乳幼児とは「生後から小学校入学前の未就学児」の事です)
また、先天的な天才であったとしても乳幼児期の教育は重要だと思われます。
音楽の天才
一番わかりやすいのは「音楽の天才」と言われる人たちではないでしょうか。
ピアニストやバイオリニストの天才と呼ばれる人たちを調べてみると、ほとんどの人は乳幼児期から音楽と触れ合っている事がわかると思います。
子供の頃にどのような教育を受けるかは親の判断が全てですので、子供の才能を開花させるかは親の役割が大きいのです。
乳幼児期にはできるだけ脳の成長に良い教育をさせてあげましょう。
想像・思考・発想力を伸ばす為に大切な事
受け身にしない
鍛える方法のために忘れてはならないのが、子供が受け身にならないようにすることです。
例えばテレビを見ているだけでは、完全に受け身になってしまいます。
遊ぶ時も、子供にルールを押し付けて遊ばせるのではなく、子供が自分でルールを決めて、自由に遊べる環境を整えるのも1つの手です。
自分で考えず、人に言われたことだけやっていたら自由な発想はできません。
あれやこれやというのではなく、自分自身で考えて行動する習慣を身につけさせることが、何より大切なことです。
有効なゲーム
パズルやブロック
子供が遊ぶおもちゃは、親が子供の成長に良い物を選ばなければいけません。
想像力を鍛えるために有効なものを選びましょう。
家で遊びながら自由な発想や想像する力を身につけたい場合、パズルゲームやブロックで遊ばせるというのも1つの手です。
特にブロックというのは、子供の発想や想像次第で何でも作ることが可能です。
犬やライオンのような動物から、一軒家や学校などの建物、さらには自動車など、ブロックの組み合わせを変えれば何でも作れます。
何を作るか考え、どのパーツを組み合わせれば目的のものが作れるか、子供が自然と考えるのです。
物語を作る
ゲーム感覚で物語を作って遊ばせるという手もあります。
物語を作るためには、自由な発想が欠かせません。
この時に大切なのは、大人の常識を押し付けずに、子供に自由な物語を考えさせることです。
発想力は常識で縛ってしまうと、伸びなくなってしまいます。
あくまで子供自身に考えさせて、自由な発想で物語を作れるようにすることが大切です。
絵を描く
物語だけではなく、子供の好きなように絵をかかせる方法もあります。
絵を描かせる時も子供の自由に描かせてあげましょう。
テレビゲームでも鍛えられる
子供の自由な発想や想像力を身につけさせるために、テレビゲームは邪魔になると思っている人もいるでしょう。
しかし、遊ばせるテレビゲームによっては、脳を鍛えることも可能です。
空間図形
空間図形を把握するためには、発想の力が必要不可欠です。
そのためこのようなゲームで遊ぶことで、子供自身の能力を伸ばすことが可能です。
ゲームの遊ばせ方
また、どのようなゲームだとしても、考え方や子供の遊び方次第で子供自身の能力は伸ばせます。
例えばRPGだと、数多くのキャラクターがいる場合、どのキャラクターの組み合わせで戦えばいいのか、どうすれば強くなれるのかなどの攻略を考えることは、子供の想像力が鍛えられるのです。
なるべく子供がどのようにゲームで遊んでいるのか話をし、より深く考えてゲームができる環境を整えるようにしましょう。
将棋の天才と呼ばれる人が受けた教育
将棋の天才として今話題の「藤井聡太」さんはどのような教育を受けたのでしょうか。
藤井聡太さんのお母さんは、子供の自発性を重視する「モンテッソーリ教育」という教育法をとられたようです。
子供に自発的な知的好奇心が現れるよう、自由な環境を与える教育法のようです。
子供の頃の環境
3歳
3歳の頃に「キュボロ(楽天、Amazon)」というおもちゃをよく遊んでいたそうです。
注目して欲しいのはこのおもちゃの値段です。
しっかりした作りのものだと、どこのショップを見ても2万円程度はする高級なおもちゃです。
これだけ高級なおもちゃを買い与えていることからも、藤井聡太さんの親はお金を惜しまず、教育に力を入れていた事がわかります。
5歳
5歳の時に「NEWスタディ将棋(楽天、Amazon)」という駒1つずつに駒の動かし方が書かれている、将棋初心者でもすぐ遊べてルールが覚えられるものを使って祖父母から将棋を教わったそうです。
もともと将棋の経験がほとんどなかった祖父母相手だったため、当時の藤井聡太さんはあっという間に祖父母に勝利してしまったというエピソードがあります。
ここにも注目すべきポイントがあります。
それは「ほとんど将棋経験がなかった祖父母」という点です。
将棋経験のある親や祖父母が教えるなら普通ですが、経験がないにもかかわらず教えているという事が子供の頃の教育に力を入れていることを証明しているのではないでしょうか。
教育とまではいかないにしても、少なくとも頭を使う遊びを優先して選んでいた事がわかります。
藤井聡太さんの頭を使う趣味
藤井聡太さんが将棋の他に趣味としているものは頭を使うものばかりです。
これは、昔から「三つ子の魂百まで」(幼い頃の性格は、年をとっても変わらない)と言われているように、子供の頃の教育により養われた感性はかわらない、ということではないかと思います。
つまり、子供の頃にしっかり頭を使う楽しさを教えてあげれば、あとは子供が勝手に楽しみながら頭を使うようになるということです。
詰将棋
詰将棋とは、王手の連続で相手の玉将を詰める、将棋の終盤のパズルゲームのようなものです。
自分で問題を作るほど詰将棋が好きなようです。
詰将棋は集中力、思考力を鍛えるには最適なのかもしれません。
テンパズル
テンパズルとは4つの数字を足し算、引き算、掛け算、割り算を使用して「10」にするという遊びです。
車のナンバーや時計など、日常目にする数字で遊べるので常に頭を使って考える事ができます。
気象予報
「気象予報士通信講座(楽天)」
少し珍しいマイナーな趣味と言えそうな「積雪量のチェック」もしているそうです。
簡単に答えが見つからない気象予報は将棋と似ているところがあるのかもしれません。
まとめ
子供に勉強や頭を使うことを強要しては逆効果になりかねませんが、パズルゲームや将棋、その他の頭を使う趣味を遊びとして、自然と生活の中に取り入れる事ができれば子供の才能を開花させることも可能かもしれません。
今回紹介した藤井聡太さんの例は、天才と呼ばれる人のなかの一例にすぎませんが、学ぶところは多いのではないでしょうか。
以上「【将棋プロ棋士】藤井聡太から学ぶ!子供を天才にする育て方!特徴」でした。