子どもの健やかな成長を育んでくれるおもちゃ。
成長や発達に応じたおもちゃで遊ぶことは、子どもにとって大切なことです。
けれど年齢ごとに遊ぶおもちゃは変わってくるので、どんなおもちゃを選べば良いのか分からない、と思うこともありますよね。
そこで今回は、子どもの年齢、発達に合わせたおもちゃの選び方を紹介します。
子供の発達に合わせたおもちゃ選びが重要
子どもが喜ぶおもちゃを買ってあげたい、長く遊べるおもちゃが欲しいと誰もが思うのではないでしょうか。
けれど、少し背伸びをしておもちゃを買ったら難しくて興味が湧かない、逆に簡単すぎても、すぐに飽きてしまったりします。
子どもの成長や発達を促し、好奇心をくすぐるおもちゃを選んであげることが、保護者、保育者にとって重要なのです。
年齢別、発達に合ったおもちゃを子どもに選び、すくすくと育つように環境を整えましょう。
生後6ヶ月
子供の発育段階
- なんでも口に入れたがる
生後6ヶ月になると、寝返りが自分でできるようになり、近くにあるものを手に取って何でも口に入れます。また、お座りができるようになり、歯が生え始めます。
おすすめのおもちゃの選び方
- 子どもの好奇心をくすぐるもの
子どもの好奇心、興味をくすぐるものを選んであげましょう。
この時期は手でものをつかむ、鏡に映った自分の姿を見て楽しむなどの動作が見られます。
口になんでも入れるのが楽しい時期なので、おもちゃには安全な素材を選びましょう。
つかむ、引っ張る、鏡、音が鳴るものなど、好奇心と探究心を伸ばすおもちゃは、脳の発達を促してくれます。
生後7〜12ヶ月
子供の発育段階
- ハイハイやつかまり立ちを始める
7ヶ月〜12ヶ月になると、一人で座ることができるようになり、人の顔を認識できるようになるので人見知りが始まることもあります。
ハイハイやつかまり立ちができるようになるので、より体を動かすことが多くなるでしょう。
おすすめのおもちゃの選び方
- つかむ、握るなど両手を使うおもちゃ
手で握ることができるようになるので、両手を使えるおもちゃがおすすめです。
ハイハイを始めるので、動くおもちゃ、木の温もりを感じられるおもちゃなども良いですね。
音が出るもの、メロディーが流れるものだと、さらに興味持つでしょう。
1歳
子供の発育段階
- 子どもの好き嫌いが出てくる
1歳になると、伝い歩きをする、大人の手につかまって歩くことができるようになる子も多いです。
徐々に社会性、情緒が出てくるので、禁止したことをしないようにする、褒められると同じ動作をするなど、物事を理解して行動できます。
それと同時に、自分の好き嫌いも出てきます。
コップを自分で持って飲めるようになり、食べ物をつかんで自分で食べるようになるでしょう。
おすすめのおもちゃの選び方
- 一つのおもちゃで色々な遊び方ができるおもちゃ
この時期の子どもには、一つのおもちゃで色々な遊び方ができるおもちゃがおすすめです。
自分で考えて遊ぶ力がついてくるので、同じおもちゃでも工夫次第で長い時間遊べるようになるでしょう。
1歳半
子供の発育段階
- 歩くのが上手になってくる
1歳半になると、歩くのが上手になってくる子がほとんどです。
行動範囲が広がり、親の言うことを理解し、困難に遭遇すると助けを求めるようになります。
パンツを履かせようとすると足をあげるなど、習慣になっていることを上手にできるようになるでしょう。
おすすめのおもちゃの選び方
- 全身を使って遊べるおもちゃ
歩くことが楽しい時期なので、全身を使って遊べるおもちゃがおすすめです。
積み木を上手に積むことができるようになるので、上質な素材の積み木や大きめのブロックも良いですね。
2歳
子供の発育段階
- 一人遊びができるようになる
2歳になると自我が芽生え、第一次反抗期を迎えます。
一人遊びができるようになり、親から離れて遊ぶことも多くなるでしょう。
ごっこ遊びなど、自分の好きなことに夢中になって取り組みます。
オムツが外れ、パンツを脱がせると一人でトイレに行けるようになるのもこの時期です。
おすすめのおもちゃの選び方
- おままごとなどコミュニケーションができるもの
2歳からは、おままごと、電話ごっこなど、コミュニケーションができる遊びがおすすめです。
より体を動かすようになり、走ることが好きな子も多いでしょう。
ボールやブロック、滑り台などを使ってダイナミックに遊ぶことで、筋肉もさらに発達していきます。
3歳
子供の発育段階
- 子ども同士で遊ぶようになる
3歳になると、親から離れて子ども同士で遊ぶようになります。
年下の子どもの世話を焼きたがる、友だちとケンカをすると言いつけにくるなど、様々な面で発達が見られます。
おすすめのおもちゃの選び方
- 知育おもちゃで想像力を育む
3歳からは、男の子と女の子で遊ぶおもちゃもグンと変わってきます。
ごっこ遊びができるおもちゃ、脳に刺激を与える知育おもちゃがおすすめです。
憧れの職業になりきって遊べるおもちゃを通して、夢見る気持ちを伸ばしてあげるのも良いですね。
4歳
子供の発育段階
- 自分でできることが増えグループで遊ぶ
4歳になると、さらに自分でできることが増えていきます。
片足でケンケンをする、ハサミが使えるなど、難しいことにチャレンジするのを楽しめる時期です。
3人以上のグループで遊ぶことで、思いやりを持つこと、ルールを守ることなどを学んでいきます。
おすすめのおもちゃの選び方
- 子どものアイデアを形にできるおもちゃ
遊びの中で、子どもが自発的にアイデアを出すことが楽しい時期です。
おもちゃを通して想像力を高める、工夫して何かを作るおもちゃが良いでしょう。
友だちや兄妹と一緒に遊べる、ごっこ遊びのグッズもおすすめです。
5歳
子供の発育段階
- 30分くらい集中力を持続できる
5歳になると、30分くらいは集中力を持続させ、何かに取り組むことができるようになります。
ものを考える、興味のあることに夢中になることで、脳はさらに発達します。
じゃんけんで勝負を決める、一人で衣服の着脱ができるようになり、より社会性が出てくるでしょう。
おすすめのおもちゃの選び方
- 空想する、他者を思いやる気持ちを伸ばすおもちゃ
手先を使う、1から組み立てるといった遊びに夢中になる時期です。
頭の中で空想する、友だちを思いやるといった姿が見られ、遊びの幅もさらに広がります。
外遊びが好きな子は、思いっきり体を動かして遊ぶことでより感受性も豊かになるでしょう。
小学校低学年
子供の発育段階
- 集団行動を学び、自発的に行動する
小学校低学年になると、学校生活の中で集団行動を学びます。
自発的な行動、羞恥心、自立心が出てくるでしょう。
学習することを楽しみ、興味のあることに関して夢中で取り組む姿も見られます。
おすすめのおもちゃの選び方
- 遊びの中から勉強に活かせるおもちゃ
小学校では集団行動はもちろんのこと、学習することの大切さを学びます。
そのため、勉強につながるようなおもちゃを日常に取り入れることがおすすめです。
勉強を楽しいと感じる、興味のあることをさらに研究できるようなおもちゃがあれば、学校での勉強もより楽しいと感じるでしょう。
小学校高学年
子供の発育段階
- 様々なことに興味を持ち学習する
知らないことを調べる、学習を通して様々な世界に触れることが大切な時期です。
規則正しい生活をし、友だちとの親密性を持ち始めます。
自分の感情を抑制することを学び、集団の中での役割を理解します。
おすすめのおもちゃの選び方
- 集中力を高めるもの
集中力を高める、脳を刺激するようなおもちゃで遊ぶことで、学校の勉強も効率がアップするでしょう。
この頃は自分の興味のあることに自発的に取り組むことが多く、その好奇心を伸ばすようなおもちゃがあると良いでしょう。
まとめ
子どもの成長、発達に応じたおもちゃを取り入れることで、子どもの良さ、得意をさらに伸ばすことにつながります。
子どもがおもちゃで遊ぶ姿を通して「この子はこんなことに興味がある」と気がつくことも多いでしょう。
保護者としてはその気づきを大切にして、できるだけその長所を伸ばすような環境を整えてあげることが大切です。
良いおもちゃを通して、子どもの健やかな成長を安心して見守っていきたいですね。
以上「年齢別おもちゃの選び方!0歳赤ちゃんから12歳の発育段階別おすすめ」でした。