ゲームを上手くプレイするには、動体視力や判断力、俯瞰力、反射神経、視野の広さなど、様々な力を鍛える必要があります。
その中でも特に重要だと思うのが、思考力・情報処理能力です。
そこで今回は、それらを高めるための訓練方法を紹介しようと思います。
思考力と情報処理能力は相互に関連しているので、片方を鍛えるだけでも両方の能力が高められます。(できるだけ短期間で大幅な能力アップを目標としている場合は両方の訓練を行ってみてください)
今回紹介する訓練を行うことでゲームの上達速度が格段に上がります。(実感できるほど成果がでるはずです)
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思考力の重要性
動体視力など、他の力よりも「思考力」「情報処理能力」が重要なのはなぜかというと、あらゆるジャンルのゲームで必要になってくる力だからです。
確かに、動体視力だけでも突出した能力があれば、特定のゲームでは世界でトップレベルのゲーマーになることも可能かもしれません。
しかし、あらゆるジャンルのゲームで上を目指したいならば情報処理能力・思考力をつけておかなければいけません。
武井壮さんがなぜ10種競技チャンピオンになれたのか
話は変わりますが、僕は最近、考え方がものすごく自分に近い人を発見しました。(ゲーマーの自分と比べるのは悪いですが)
それは「武井壮さん」です。陸上競技・十種競技元日本チャンピオンとなった人で、現在タレントとして活躍中です。
以前テレビで、どうしたら速く走れるようになるのか、というテーマで話をされていました。
その中で、速く走るのはボウリングの球を速く転がすのと同じ、というような話をされていたのです。
「走り出しはボウリングの球を押し出すのと同じで、いきなり強い力で叩いても手が痛いだけでボールはほとんど転がらない。走るのもそれと同じで、いきなり力一杯蹴り出しても意味が無く、体を使った体重移動で走り出すのが良い」といった感じの事を言われていました。
これが思考力です。
このように、上達したい事をする前(走る前)に、いきなり行動(練習)するのではなく、どのようにするのが一番効率が良いのかを考えることが重要なのです。
確かに、思考力の他の能力がずば抜けて高ければ、何か特定の種目でチャンピオンになることは可能だと思います。それでも良いと思います。
しかし、10種競技のような様々な競技を行わなければいけない選手は、思考力が高い人でないとできないのです。
時間は限られているので、どれだけ短い時間で10種目の競技を上達させるのかが重要なのです。
ゲームも全く同じです。思考力が高くなければ特定のジャンルのゲームしか上手くプレイできないのです。
思考力を高める方法
思考力を高めることで、物事を順序立てて考えることができるようになり、その後どういった行動をしていけば効率良くゲームをクリア、上達できるのか考えられるようになるでしょう。
普段から何を行うときでも考える癖をつける
普段から何を行うときでも、なぜその方法が良いのか、どうしてその方法を選ぶのかなど、常に考えるようにしましょう。
ニュースを考える
最新の話題やニュースについて、どうしたら問題解決・改善できるか、方法を考える癖をつけましょう。
本を多く読む
他の人の考えを知り多くの思考法を学ぶ事ができます。
思考力だけでなく、知識も豊富になります。
また、文字を読んで理解しなければいけないことから情報処理能力もつくでしょう。
人の行動を考える
他人の行動の動機を考えるようにします。
なぜその行動がとられたのか、なぜ怒っているのか、喜んでいるのか、理由を考えましょう。
人の気持ちを考えて行動できるようにもなります。
シチュエーションを考える
今災害が起きた場合、安全なルートはどれか、最短ルートはどれか、人の流れなどを考えます。
よく行く場所なら事前に考えて置きましょう。
計算する
買い物をする時も、合計金額や割引後の値段を頭の中で計算する癖をつけます。
車のナンバーや時計など、数字を見たら「足す、引く、掛ける、割る」を使って10を作る「テンパズル」と言われる遊びを趣味にしましょう。
クイズを解く
テレビでクイズ番組が放送されている時はできるだけ見るようにして、家でリラックスしているときにも頭を使うようにしましょう。
整理整頓
服や物をうまく収納する、自分だけの収納術を考えましょう。
部屋を綺麗にするついでに思考力を鍛えることができます。
難題に立ち向かう
時間をかけてでも、難しい問題の答えを考えましょう。
どうしてもわからない場合はインターネットで調べると良いです。
新たな発見が生まれると同時に、考える力を鍛えられるでしょう。例「鏡はどうして左右しか反転しないのか」
また、答えのない哲学的な問題を考えることも良いかも知れません。禅問答など。
【思考力を鍛える】鏡はなぜ左右だけ反転するのか!答えを考えてみた
問題を多く実践する
これらの方法は、できるだけ多く実践してこそ意味があります。
何をしている時にでも頭をフル回転の状態にしておくことで、それが普通になるでしょう。
テレビゲーム・ボードゲーム
最後に、意外と思われるかもしれませんが、「ゲーム」をすることでも思考力が高められます。
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ゲームをすることで思考力が高まる理由
人は常に同じことをし続けていると、その行動に慣れてしまい、頭を使わなくなっていきます。
なので、できるだけ色々な種類の思考・行動をすることが頭に良いと言われています。
そこでおすすめなものが「ゲーム」です。
ジャンルやゲームの種類が豊富なので楽しみながら脳を鍛えられると思います。
アクションゲーム
このステージはどのような構造でどのようなルートをたどっていけばゴールまで行き着くのか、ボスの倒し方や弱点は何なのか、常に考えながらプレイする必要があります。
特に「マリオメーカー」がおすすめです。
自分でコースを作ることができるので、どのようなコースにすると難しくなるのか、面白くなるのか、常に考えるゲームです。
スポーツゲーム
スポーツゲームなら、どのような戦略を立てれば良いのかを念頭に置きながらプレイすると思考力を高めてくれます。
パズルゲーム
「ぷよぷよ」「テトリス」などのパズルゲームも考える力がつきます。
上から降ってくる制限時間があるものなら情報処理能力も一気に高められるでしょう。
情報処理能力の重要性
昔と比べると、現在の世の中の流れるスピードが非常に速くなっています。
車やインターネットなどが発達し、たくさんの情報を頭の中に入れて処理しなければいけなくなっています。
しかし、昔と比べて「時間」自体は変化していないのです。
そのため、やりたいことが山のようにあっても、時間がそれを制限してしまうのです。
では、どうすれば限られた時間の中で、1つでも多くの事ができるようになるのでしょうか。
その答えが、「情報処理能力を高める」という事なのです。
情報処理能力を高める方法
人間の情報処理能力は鍛えることで高める事ができます。
情報処理能力が上がれば思考、作業ペースを上げることになり、仕事の生産性が高まるだけでなく、プライベートにおいてもやりたいことをどんどんこなすことが出来るようになります。
情報処理能力を鍛えるといっても、いきなり高度なことは出来ないどころか、途中で挫折してしまう可能性もあります。
そのため、まずは日常生活でできる簡単な方法から初めてみましょう。
左右で別のリズムをとる
情報処理能力を鍛えるいうのは、考えて行動するスピードを上げるということになります。
たとえば、左手と右手で違うリズムを刻んでみましょう。
リズムでなくても、「左手では三角形、右手では四角形」を空中に書き続ける、というのも良いです。
恐らく最初からスムーズに出来る人は少ないです。
これは、脳から指令を出す内容が左手と右手で違うので、情報の処理が追い付いていないため、上手く出来ないという仕組みです。
それが、簡単なリズムで徐々に慣れてくると、脳が情報を処理するスピードも追い付いてきたということなので、情報処理能力が少し上がったと考えて良いでしょう。
実は日常生活においても、このような行動を無意識に行っていることがあります。
たとえば、テレビを見ながらスマートフォンの操作を行ったり、家事をしながら音楽を聴いたりなどが挙げられます。
しかし、おそらく大部分の人は、どちらか片方が疎かになってしまっているはずです。
情報処理能力を鍛えることで、これらの行動も無意識に出来るようになっていることでしょう。
ゲームをする
思考力を鍛えるのにも効果がある「ゲーム」ですが、情報処理能力を上げるのにも有効です。
ゲームでは、次から次へと起こることに対して、とっさに判断しなくてはなりません。
また、どのような方法や道具を用いれば相手を倒せるのか、謎が解けるのかなどを瞬時に判断することが多いです。
このように、ゲームでは大量の情報から最善のものを選ぶということを無意識にやっているので、実はゲームで鍛えるというのは好ましいともいえます。
実際にゲームを日常的にやっている人は、情報処理能力が優れているという研究結果もあります。
ただし、ゲームのやりすぎで、世の中の一般常識や学校で学ぶべき知識を疎かにしてしまわないよう注意しましょう。
速読をする
速読とは本を早く読むことです。
早く本を読むということは、文字(情報)を素早く読み取り、素早く理解(処理)するということです。
まさに情報処理能力そのものと言えます。
そのため、僕は速読こそ「情報処理能力」を高める最も効果の高い訓練法だと思っています。
情報処理能力が高くても速読ができるわけではありませんが、速読ができれば情報処理能力が高いのです。
実際、僕が音ゲーで全国7位、マリオメーカータイムアタック全国1位独占というような記録を出す前に、ゲーム上達のために速読のトレーニングをし、速読できるようにしました。(他のトレーニングもしていましたが、速読に最も力をいれました)
また、以前バラエティー番組の「探偵ナイトスクープ」で、野球未経験の速読の女の先生が、バッティングセンターでものすごい速い球を、ほとんどミスなく打っていたのを見たことがあります。(依頼内容はあまり覚えていませんが、集中するとなんでもゆっくりに見えるので速い動きのものを見ることができる。試してみてください、というような感じだったと思います。)
今では、思考力・情報処理能力を鍛える場合、速読をマスターするだけでも十分だったのではないかと思っているほどです。
探偵ナイトスクープの内容からもわかるように、速読をマスターすると他の人にスポーツでも差をつけられるのです。
読書も楽しくなり、思考力もどんどん鍛えられるでしょう。
速読で脳力アップ!
ユーキャンの通信講座
調べてみたところ、速読をマスターするユーキャンの速読通信講座というものがありました。
4万円近くする教材ですが、できるだけ早く速読をマスターしたい人や、速読訓練のモチベーションの維持に自信がない人は良いかもしれません。
多くの教材はもちろん、進度確認テストを講師が添削し、適切なアドバイスももらえるので、モチベーションの維持や継続が苦手な人でも続けやすいでしょう。
本で学ぶ
最近では速読のトレーニングの本もたくさん販売されています。
自分の気に入ったものを購入しましょう。
Amazon Kindle Unlimitedで読み放題の本
パソコンやスマホで(Kindleのタブレットがなくても)電子書籍が読み放題になるKindle Unlimited。月が変わってもぴったり30日間無料お試しできます。
2018年現在、200万冊以上読み放題のKindle Unlimited登録ページ30日無料お試しあり(速読についての本:配信タイトル一覧、思考力についての本:配信タイトル一覧)
情報処理能力が高くなると早口になる
早口の人は情報処理能力が高いということもよく言われます。
早口の人の多くは、大量の情報を脳で素早く処理することによって、喋りたい内容が膨大になり、早い口調になっています。
ただ、上で紹介した「情報処理能力が高くても速読ができるわけではなく、速読ができるから情報処理能力が高い」というのと同じで、情報処理能力が高いことから、結果早口になっているということです。
今から急に早口にすることを意識しても情報処理能力は高くならず、むしろ全く言葉が出なくなることもあるので注意しましょう。
まとめ
思考力・情報処理能力を高めたいなら、今回紹介した方法を参考に鍛えてみて下さい。
短期間ではなかなか難しいかもしれませんが、今回紹介したようなトレーニングによる努力をすることで能力が高まるスピードは早くなると思います。
また、思考力・情報処理能力は年齢に関係なく、いつでも鍛え・高めることが可能ですので、積極的に鍛えるようにしましょう。
ゲームだけでなく、スポーツや仕事の能力も高まるでしょう。