いまやeスポーツはオリンピック種目になろうかというほどに、世間に認知されてきましたよね。
そして、そんなeスポーツの主役であるプロゲーマーは、ある意味今一番注目度の高い職業であるかもしれません。
これまで「特技ゲーム」というのは、プログラマーにでもならない限り、最も金にならない、もしくは金がかかって仕方のない特技だったのですが、このプロゲーマーの誕生で状況は変わってきました。
いまこそプロゲーマーになろう!と、思いたいところですが、とはいえそれは簡単な道のりではありません。
そこで注目なのがスラッシャーという働き方。
今回は、プロゲーマーになるなら目指しておきたい、スラッシャーについてご紹介します。
プロゲーマーは簡単ではない スポンサー編
ゲームが得意だから、きっとプロゲーマーを志す理由はそこにあるはずですよね。
しかし、これがもし「ゲームしかできないから」であったとすれば、それはプロゲーマーになるという点ではむしろマイナスの要因となります。
というのも、プロゲーマーとはスポンサーとの付き合いが欠かせない職業だからです。
最低限度の人間関係は作れないといけない
プロゲーマーといえど、たった一人でゲームをやればいいというものではありません。
プロゲーマーの主な収入が、賞金とスポンサー契約料である以上、スポンサーと上手に付き合いその契約金の交渉なども行わなくてはいけません。
また、ほとんどのプロゲーマーはチームに所属しています。
であるなら、そのチームの中でいかに自分の役割を果たし、その輪を乱さないように活動していくのか、そういった基本的なコミュニケーション能力は必須です。
スポンサー契約がチーム単位で行われることも少なくはないのです。
企業の広告塔に相応しくなくてはいけない
スポンサー契約をした以上あなたは企業の広告塔となります。
そのためには、企業イメージを崩さないよう、印象の良い人間でなくてはいけませんし、社会的な生活の上での制約も当然生まれます。
また、逆の言い方をすれば、人間的魅力がなければスポンサー契約は結べません。
もちろん、プロゲーマーとして国内有数の実力を発揮できるレベルまで行けば問題はありませんが、もしそうなったとしても、人間性によってスポンサー契約料は変わります。
外国語は必修スキル
はっきり言って現在は、国内だけでプロゲーマーとして生活していくことはほとんど無理です。
やはりeスポーツの本場は欧米、特にアメリカですし、アジアだけを考えても一番さかんなのは日本ではなく韓国であり競技人口が多いのは中国です。
となれば、外国語によるコミュニケーション能力は必須事項になります。
日本語しか話せないというのでは、グローバルに活躍することを求められるプロゲーマーにとって、大きなマイナスであるのは言うまでもありません。
国内スポンサーだけでは、はっきり言ってやっていくのは難しいのです。
プロゲーマーは簡単ではない プロ競技のむずかしさ編
ゲーマーであろうとなかろうと、プロフェッショナルは簡単なものではありません。
プロのプレイヤーであるということは、そこには困難な壁がいくつも存在します。
そもそも誰にでもなれるものではない
ゲームがいくら得意であろうと、プロにはなれません。
それは、野球が得意な人間は世の中にたくさんいてもプロ野球選手がほんの一握りの人間であるのと同じで、プロとして食べていけるのは、ごくごく一部です。
はっきり言って、なれないことを前提にしておいた方がいいレベルで、簡単にはなれません。
日本中の野球少年が、みんなプロ野球選手になれるなどということは、あり得ないのです。
いつまでもできるわけではない
プロ競技のプレイヤーにとって最も大きな壁は、年齢。
そう、イチローだろうが大谷翔平だろうが、本田圭佑だろうが、いつまでもずっとその競技をやっていくなどということは事実上不可能です。
特にプロゲーマーは、競技にもよりますが、高度な反射神経と情報処理能力を必要とします。
そしてそれは、プロスポーツ選手の肉体の性能と同じように、どんどんと衰えていき、経験ではカバーできなくなる時は思いのほか早くやってきます。
プロゲーマーは一生の仕事にはなりえないのです。
引退後を心配しなくてはいけない
運良くプロゲーマーになれて、運よく限界まで競技人生を全うしたとしても、引退後あなたはなにになるのか。
そう、引退後のあなたは無職になります。
会社勤めであれば、退職後には退職金が出ますし培ったスキルで再就職だって可能でしょう。
また、同じくプロフェッショナルでも一生続けられるものであれば、引退という概念はありません。
しかし、プロゲーマーは思いの外早く引退の時が訪れ、そのあとは無収入の無職です。
現役中にその後の人生を遊んで暮らせるほど稼げればいいのですが、そんなのはただの夢物語のレベルです。
プロゲーマーはスラッシャーを目指そう
プロゲーマーは甘い職業ではない。でもなりたい。
プロゲーマーになってゲームをしながら生きていく、もしくは強いゲーマーとなって多くの人を熱狂させるという夢をかなえたい。
そんなあなたに、いまスラッシャーという選択肢をおすすめします。
スラッシャーとは
スラッシャーとは簡単に言えば複数の職業をかけ持っている人を言います。
例えば「経営者/チーフパテシエ/野菜ソムリエ/フードコーディネーター/スイーツ研究家」みたいな書かれ方をする肩書のことです。
このように「/」で区切られたいくつかの職業があるから、スラッシャーというわけです。
これはある意味、パラレルキャリアといわれるもので、新しい働き方が注目されている今の日本において注目の働き方の一つになります。
プロゲーマーとスラッシャー
つまり、プロゲーマーにスラッシャーがおすすめというのは、この/の区切りにプロゲーマーを入れるということ。
言い換えれば、専業プロゲーマーとなるのではなく、プロゲーマーをやりつつほかの職業にも積極的にかかわっていき、複数のキャリアを持っておこうというわけです。
これにより、より簡単にそして安全にプロゲーマーを目指せます。
むしろ、破格のテクニックでもない限り、こうやって様々なキャリアを積みながらでないとプロゲーマーになるのはなかなか難しいといってもいいのです。
スラッシャーの利点 スポンサーと関わらなくていい
プロゲーマーの収入の大きな一つがスポンサー契約だという話はしました。
しかし、どうしてもスポンサー契約をしたくない、もしくはチームに所属したくないという人も、プロゲーマーを目指す人の中にはいることでしょう。
しかし、スラッシャーであれば、ある意味その希望はかなえられるかもしれません。
スラッシャーとなれば、他に収入源はあるのですから、不安定な賞金収入だけを目指して活動ができるからです。
スラッシャーの利点(引退後の進路が決まる)
スラッシャーは複数の仕事を掛け持ち、スキルやキャリアを積んでいます。
ですので、プロゲーマーとして働けなくなった後でも、そのかけ持った職業の中で培ったスキルや、そこで得たキャリアの産物でその後もお金を稼ぐことができます。
もしくは、プロゲーマーになれなかったという場合でも同じです。
プロゲーマーとしての収入がなくなった、もしくは収入を得るまでになれなかった場合、スラッシャーであることは、生きていくうえでのライフラインとなるのです。
スラッシャーにお勧めの職業
ではそんなスラッシャーにお勧めの職業は何でしょうか。
アフィリエイトブロガー
プロゲーマーは、今注目の職業ですので、ブロガーとして稼げる可能性は高くなります。
しかも、万が一プロゲーマーとしてある程度の知名度を獲得することができれば、その収入は普通のブロガーでは到底届かないものになるかもしれません。
ライター
プロゲーマーとして、ゲームにだれより精通するのであれば、そういった専門のライターになるのもいいでしょう。
ゲームのレビューや新作ゲームの紹介に始まり、ゲーム大会の観戦記など、ゲームを中心に扱うライターということになります。
もちろん、プロゲーマーとして世界中を飛び回った経験で、トラベルライターなどもいいでしょう。
Youtuber
YouTubeに、たくさんのゲーム実況動画がありますよね。
こういったゲームに関する動画を上げていくというのもプロゲーマーの持つキャリアとしては、最適なもののうちの一つです。
やはり、普通の人のゲーム実況動画よりは説得力がありますし、おすすめゲームを紹介する動画をアップした場合もより参考にしたくなるのは間違いありません。
作家
プロゲーマーとしてあなたが積み重ねてきた経験は、なかなか貴重なものです。
またプロゲーマーとして数多くのゲームと接してきたその知識もまた、大きな知的財産となります。
いまや、書籍の発行は電子書籍であれば、昔のように面倒な自費出版や出版社への持ち込みなどをしなくても、ほとんど何の制約もなく簡単に作ることができる時代です。
ライターなどといわず、いきなり作家を目指したってかまいません。
トレーナー
プロスポーツ選手がその分野のコーチとなるように、あなたがコーチになるという選択肢もあります。
もちろん引退後でもいいですが、別に現役中であってもプロゲーマーを目指す人向けのコーチやトレーナーはできますし、専門学校などで講師として募集がかけられることもあります。
プロゲーマーとしてある一定の実績があれば、そのコーチング単価もかなり大きく設定することができるはずです。
その他
その他にもおすすめの職業はたくさんありますので、別記事にまとめておきました。
職業を決める参考になればと思います。
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まとめ 甘くはないが目指せないわけではない
プロゲーマーへの道は甘くありません。
しかし、同時に、甘くないからといって目指すことができないというものでもないのです。
きちんとあらゆる面での不安要素を排除して、一か八かの博打的要素をできるだけ無くしながら、夢に向かって頑張ってみてください。
スラッシャーとして、プロゲーマーへの道、突き進んでみてはいかがでしょうか。
以上「プロゲーマーを目指す方法!職業はスラッシャーがおすすめな理由解説」でした。