ジェンガとは
「ジェンガ(Amazon、楽天)」は1974年にイギリス人によってつくられたゲームで、日本ではタカラトミーから発売されています。
積み木のような長方形のブロックを、三本ずつ交差させるように積んである状態から始まるゲームで、プレイヤーが順番に積まれたブロックの中から一本ずつ抜いて一番上に乗せていき、最後にタワーを崩してしまった人が負けというゲームです。
日本でもかなり人気のゲームなので、遊んだことのある人は多いのではないでしょうか。
大人気お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さんも大のジェンガ好きで、かなりの腕前なので「いつか若林さんと対戦して勝つ」というような目標を持ってジェンガ攻略に励みましょう。
仕組みで考える攻略法
攻略をするにはまずブロックを取る技術よりも先に理論を押さえておきましょう。
ジェンガのうまい人はすでに理論を知っているか、無意識のうちに理論を考えながら遊んでいるのです。
特徴を知る
ジェンガはブロックの太さが微妙に異なるように作られています。
そして、太さと同じように重さにもばらつきがあるように作られているのです。
基本のジェンガは54本のブロックがあるのですが、試しに全てのブロックの重さを測ってみました。
最も重いものは「22.6g」、最も軽いものは「16.2g」でした。
その差なんと「6.4g」!
抜きにくいブロックを抜くと崩れるわけではないのです。
重心を考える
ブロックごとに重さの差があったり、プレイ中にブロックがずれることも多いので、なかなか重心の理論通りにはいきませんが、大まかな重さの偏りを見ておくことは重要です。
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以前、数学トリビアの記事で、ブロックをずらして積み上げる場合「下のほうは少しだけ、上にいくほど大きくずらしても崩れない」と紹介しました。
下のものほどその上にかかる重さが大きくなるからです。
つまり、ジェンガでいうと端のブロックを取る場合、下のもの(上図の赤点線)ほどバランスが崩れやすくなるということです。(上のブロックが少しずれるだけで崩れる可能性がある。)
はじめに下端を抜いておけば、重心を考えていないプレイヤーの自滅を待つことができます。
抜く前に事前に見ておくポイント
①抜くブロックの上を見る
図のように、右下のブロックを取る場合、上のブロックの重心が赤点線を超えて右側にある場合は崩れてしまいます。
②抜くブロックの下を見る
左上のブロックを抜く場合は右側(抜く側と反対)のブロックのないところ(矢印)を見ます。
そして、①のように上の重心が赤点線を超えないか確認しましょう。
ブロックの抜き取り・積み上げ
重心で考えた時にいくら安全な場所であっても、抜き取り方が悪ければ崩れてしまいます。
支える方法(ルール違反?)
ジェンガでは太いブロックがある場合、上のブロックがつられて動く為抜き取ることが難しくなります。
そこでおすすめする方法は、片手の指を上手く使い上のブロックが動かないように支えながら抜き取る方法です。
例)親指と中指で抜き取るブロックをつまみ、人差し指で上のブロックを支える。
全て片手で行えば問題はないように思いますが、ルール違反となる恐れがあるので、実際にタカラトミーさんに問い合わせをして確認してみました。
すると、「特に厳密なルールはないが、一般的にはジェンガには触らず遊ぶ」「お遊びになる方々とご相談のうえ、お楽しみください」とのことでした。
やはり正式な大会があるとしたらルール違反となる可能性は高そうなので、他の方法を紹介します。
ブロックを傾けて取る方法
勝負開始直後に使えるテクニックです。
端のブロックが太く抜きにくい場合は図のようにブロックを少し傾ける(傾けているのかわからないぐらいほんの少し傾ける)ことで、摩擦を減らして簡単に、なおかつ上のブロックの位置を微調整しながら抜くことができます。
一気に勝負を決めたい時など、上のブロックをあえて多めにずらしてみるのも良いのではないでしょうか。
細かく振動させるようにつつく
抜きにくいブロックには振動させるように細かく突く方法が有効です。
振動でネジが緩むように、小さな力でも続けると大きな力となります。
引き抜くブロックの他がずれてしまう時
引き抜くブロックを動かすと、つられて上や下のブロックまで動いてしまうことがあると思います。
つられて動いてしまったブロックをそのままにしておくと、重心の位置がずれて崩れてしまう事が多いです。
それを防ぐために、ずれるブロックはずれるたびに元の位置に直しながらプレイする必要があります。
少し時間はかかりますが、このテクニックを使えば他のブロックを元の位置からずらす事なく、抜きたいブロックだけ抜けます。
また、このテクニックは、他の人のプレイ後に、ブロックの位置がずれていて重心がわかりづらくなっているときにも使えるので覚えておきましょう。
ある程度抜けたら一気に引き抜く
ブロックの半分以上、できれば2/3程度が飛び出て、もう少しで抜ける状態になったら、あとは勢いよく思いっきり引き抜きましょう。
この方法は練習と慣れが必要になりますが、コツを掴めばかなり使えるテクニックです。
※周りの人や物に肘や手が当たらないよう、引き抜く前は周りの安全をしっかりと確認しましょう。
中央ブロックを抜こうとして崩す人も多い
中央ブロックは重心で考えた場合、ほとんどバランスを悪くする恐れのない安全な場所と言えます。
しかし、抜き取りにくい場合はかなり危険です。
初心者の人は硬くても中央を狙いがちですが、中央に抜けないものがある場合は無理せず両端を狙った方が良いでしょう。
それでも中央を取りたい場合は、上で紹介した、「振動させるように突く」、「ある程度抜けたら一気に引き抜く」方法をおすすめします。
「振動させるように突く」、「ある程度抜けたら一気に引き抜く」方法を使えば中央の全ての箇所を抜くことも簡単にできるようになります。(経験談)
積み上げ
今後のことを考え、抜きやすい細いブロックを危険な場所に積み上げ、相手が抜くと崩れるようにしておくテクニックです。
手が震える場合
- 脇をしめる
- 反対側の手で震える手を支える
- テーブルに肘をおく
手が震えているとジェンガが崩れる恐れがあるので、できるだけ震えを少なくしてプレイしましょう。
珍しいジェンガ紹介
ジェンガウルティメイト
付属のサイコロを振り、出た色のブロックを抜くジェンガです。
通常のものよりも難易度が高いので、ジェンガの強い人同士でやると盛り上がること間違いなしです。
ラブジェンガNEXT
54本のブロックそれぞれに、男女のコミュニケーションになるような指示が書かれています。
合コンやパーティーで使うと面白いかもしれません。
ジェンガ XL
厚紙でできたもので、通常のものよりもかなり大きいサイズのジェンガです。
高さはジェンガの3倍になります。
以上「【ジェンガ攻略】オードリー若林さんにも勝てる必勝法を考えてみた!」でした。