ピアノは小さいころから教室に通って英才教育を受けないといけない、というイメージを持っているのではないでしょうか。
しかし、幼い頃に始める習い事は、大抵親御さんが「習わせる」ため、そういった出会いを与えてもらえないことも多く、大人になってから「ピアノを弾いてみたい」と憧れの想いだけを募らせる人も多いようです。
憧れはあるものの、楽譜も読めないし、指は動かないだろうし...、などと勝手に高いハードルを作ってしまい、大人になってからピアノを始めよう!という意欲をブロックしてしまいます。
そのような方は、安心してください。
どんなことでも、何歳からでも始められるのです。
シニアの方、60代はもちろん、70代、80代、それ以上の方でもピアノを始める方はたくさんいます。
もちろん、老後の趣味としてピアノを始めて、一流のプロになる事は難しいでしょう。
しかし、大好きな曲を楽しく弾くことは、実は誰にだってできる事なのです。
そこで今回は、老後の趣味として、おすすめのピアノや、ピアノを学ぶ方法について解説していきます。
老後の趣味として購入すべきおすすめのピアノ
ピアノの種類
ピアノには
- コンサートなどで使われる高級で大きな「グランドピアノ」
- 一般家庭用にコンパクトに作られた「アップライトピアノ」
- アップライトピアノよりも小さく場所をとらないお手頃な価格の「電子ピアノ」
など、いくつかの種類があります。
老後の趣味として始めるのにおすすめのピアノ
ピアノの先生や音楽の専門家の方は、アップライトピアノをお勧めすることが多いのですが、僕は電子ピアノをおすすめします。
電子ピアノには「生ピアノの音ではない」というデメリットがありますが、そのほかにメリットがものすごくたくさんあるからです。
電子ピアノのメリット
電子ピアノにはものすごくたくさんのメリットがあります。
- ピアノの調律(メンテナンス)をしなくても良い(グランドピアノやアップライトピアノなら最低でも年1回は調律というメンテナンスを行わなければいけない)
- 音量調整やヘッドホンを使えば時間を問わず練習できる
- 音量調整すれば練習の音を聞かれない・こっそり練習できる
- マンション暮らしでも音量を下げれば周りに迷惑がかからない
- 3~5万円程度で購入可能(最近のものは安くて質も良い)
- 最近の電子ピアノの音色は本物そっくり
- パソコンと繋いだり、録音ケーブルを使えば簡単に、雑音を入れることなくピアノの音のみ録音できる
- 簡単に持ち運べる
アップライトピアノの1/10程度の値段で購入することができ、これだけのメリットがあることから、僕は電子ピアノをおすすめします。
僕自身、アップライトピアノと電子ピアノの両方持っているのですが、大音量で近所迷惑にもなってしまうアップライトピアノは最近はほとんど使っていません。
弾き心地に多少の違いはあるものの、音色は本物そっくりです。
もちろん、音にこだわりのある人、趣味は形から入りたい人などはアップライトピアノが良いと思いますので、自分の目的にあったピアノを選びましょう。
アップライトピアノ
電子ピアノ(僕が実際に購入して使っているもの)
関連記事:作曲に使えるMIDIキーボード(電子ピアノ)使ってみた
ピアノレッスンについて
個人の判断で良い
プロを目指す可能性もある子供の場合は、先生とマンツーマンで、基本からしっかり我流をゆるさないピアノレッスンをしてもらう必要があると思います。
しかし、大人になってからのピアノレッスンであれば、個人の判断で、好きなレッスンを受けても良いですし、本や教材を使って独学で学んでも良いと思います。
老後の趣味としてピアノを始めようと思われている方ならばなおさら、経験の豊富な大人の方ですので、独学で本や教材を使えば上達していくでしょう。
ただし、レッスンや本や教材を何も使わずに、適当に我流で練習してしまうのは上達スピードが遅くなったり、そもそも上達しないということになりかねないので、「レッスン」「教本」「教材」のどれかは利用することをおすすめします。
初心者の方におすすめの教本・教材・楽譜・動画
レッスンと違い教本・教材であれば、自分のペースでピアノを楽むことができるので、のんびり楽しみたい人はレッスンよりも良いと言えます。
※先生とのコミュニケーションを楽しんだり、上達していく過程を聴いて欲しい人はレッスンが良いでしょう。
マンツーマンピアノレッスンが良い人はこちら↓
リラフレッチャーのピアノコースブック
のっけから長文の説明やロジスティックな解説が始まりますが、ここをしっかり読む事で独学でピアノのノウハウが分かるようになります。
先生になったつもりで、自分自身にレッスンしているように読んでみましょう。
トンプソン現代ピアノ教本
僕が子どものころとってもお世話になった教本です。
子ども向けの教本なので、とにかく分かりやすく、曲も子どもが飽きないようなラインナップで色々なテイストのものが楽しめるようになっています。
バーナムピアノテクニック
本当にシンプルで簡単な練習用の楽譜が充実しています。
1つ1つが短いため、着実にステップアップしている実感が得られると思います。
トンプソンとの併用がおすすめです。
ハノンはあまりおすすめしない理由
3つの教本を紹介しましたが、ピアノの基礎練習テキストとして超有名な「ハノン」は紹介しませんでした。
ハノンを紹介しなかった理由は、「システマティックで面白くない」という、ただその一点に尽きます。
例えて言うなら武者修行のようなテキストです。
指のトレーニングという意味ではとても優秀ですが、精密機械のようなテクニックを身につけたいプロ志向のピアニスト向け。
楽しみながらピアノテクニックを会得できる教本をおすすめしました。
30日でマスターするピアノ教本3弾セット 動画
3万円程しますが、レッスン数回分と考えるとかなり質の良い教材だと思います。
初心者のために、とにかく分かりやすさにこだわって作られています。
DVDの動画でわかりやすく解説されているので、指使いなど、実際の演奏の仕方がわかります。
また、この教材で使われている楽譜にはドレミが書かれていたり、初心者でも読めるように作られているのもポイントです。
まずは上の動画を見て、自分に合っているか、わかりやすいかを確認してみましょう。
教材はこちら↓
関連記事:【評価・評判】30日でマスターするピアノ教本3弾セット!について考えてみた
まとめ
ピアノは何歳になっても上達することが可能だと言われています。
「大好きな曲を演奏できるよう頑張る」といった目標を持って、練習してみてはどうでしょうか。
ピアノは毎日熱中できる趣味になると思いますので、「ピアノを弾いてみたい」と憧れの想いのある人はぜひ始めてみましょう。
以上「老後 シニアからピアノを趣味で始める方法!独学の教本・動画・楽譜」でした。