音を録音するとどうしてもノイズが入ってしまうと思います。
良いマイクを使って、高音質であるWAV形式で録音したとしてもサーっという音は入ってしまいます。
雑音が邪魔になるようなら、録音後にパソコンで編集して雑音を消しましょう。
Macでできる雑音除去
使用ソフト
雑音を取り除くには、Macユーザーであればアップルストアから無料でインストールできる「iMovie」を使用します。
iMovieは動画編集ソフトとして有名ですが、実は高機能な音の編集ソフトでもあるのです。
iMovieで音の編集をする方法
iMovie起動
iMovieを初めて起動するとテーマ作成画面が出るので、「テーマなし」を選択して作成しましょう。
音声ファイル読み込み
iMovieの画面上(上の画像の位置)に編集したい音声ファイルをドラッグアンドドロップして持っていきましょう。
一番左の位置に合わせておかないと無音の時間ができてしまうので注意しましょう。
雑音を除去(背景ノイズを除去)
iMovieの画面上に持っていった音データをクリックした状態(音データが黄色い枠で囲まれている状態)で、右上の棒グラフのようなマークをクリックします。
すると、「背景ノイズを軽減」という設定項目が表示されます。
□にチェックを入れて背景ノイズを軽減しましょう。
これで雑音を無くすことができます。
イコライザ(音質の補正)をかける
iMovieでは雑音の除去だけでなく、音質の補正も可能です。
背景ノイズを軽減した時と同じように、右上の棒グラフのようなマークをクリックすると「イコライザ」という項目が表示されます。
- フラット:元々の音
- ボイスエンハンス:声の強調
- ミュージック強調:音声でなく音楽を強調
- ラウドネス:小音量でも迫力を出すための補正
- ハムノイズリダクション:主に低音として聞こえる50Hz・60Hzの雑音を軽減
- 低域増強:低い周波数の音を増強
- 低域軽減:低い周波数の音を軽減
- 高域増強:高い周波数の音を増強
- 高域軽減:高い周波数の音を軽減
再生速度変更
音の再生速度も変更できます。
右上のメーターのようなマークをクリックし、表示された「速度」の選択項目から再生速度を自由に変更できます。
遅くしたら音が低くなり、速くしたら音が高くなりますが、同じ音の高さのまま速度だけ変更したい場合は、「速度」の選択項目の右側に表示されている「ピッチを保持」にチェックを入れましょう。
オーディオエフェクト
オーディオエフェクトとは、イコライザを発展させたようなものです。
広い部屋で聞いているような音にしたり、ラジオや電話で聞いている音にすることが可能です。
他にも、音の速度は変えずに音を高くしたり低くしたりすることができます。
編集後のデータ書き出し
保存方法
編集が終わったら、上の画像のように「ファイル」>「共有」>「ファイル」を選択してクリックします。
フォーマット設定
最後にフォーマットを「オーディオのみ」、ファイルフォーマットを「AAC、MP3、AIFF、WAV」から好きなものを選択し、「次へ」をクリックしてデータを書き出します。
AAC、MP3:圧縮する音声ファイル形式。音質を悪く感じたり違和感が出ることはほぼないが、非圧縮と比べると音質は劣る。
AIFF:非圧縮の音声ファイル形式。Mac標準の音声形式だが対応しているソフトが少ない。
WAV:非圧縮の音声ファイル形式で音質的にはAIFFとほぼ同じ。対応ソフトが多く汎用性が高い。
僕は普段MP3に変換していますが、WAVで録音したデータで、今後も編集を重ねる場合はWAVにしています。
まとめ
iMovieは元々動画編集ソフトですが、十分すぎる音声編集機能が備わっています。
PCがMacで、雑音・ノイズを軽減したい場合は使ってみてください。
以上「【雑音除去】Macで録音した音のノイズを除去する方法!無料・フリー」でした。