ゲーミングモニターにこだわらなくても全国上位の記録が出せているので問題ないと思っていたり、かなりのゲーマーでもゲーミングモニターを使っていない人は多いのではないでしょうか。
しかし、僕はそんな記録を出せる人ならなおさら、ゲーミングモニターを使った方が良いと思っています。
なぜなら、実力はそのままでも、ゲーミングモニターを変えるだけで一気にランクやスコアが上がるかもしれないからです。
普段使っているテレビモニターでは、気づいていないだけでほんのわずかな遅延が生じている恐れがあるのです。
実際、最近ではプロゲーマーを目指している人やプロゲーマーにとって、もはやゲーミングモニターというものは必須中の必須になっているのです。
また、別にプロを目指していなくても、良い環境でゲームをするならばやはり欲しいですよね。
ということで、今回はそんなゲーミングモニターの選び方について解説していきます。
ゲーミングモニターとは
そもそもゲーミングモニターとは何かを知らない人も多いと思います。
ゲーミングモニターとは、簡単に言えば高性能なモニターです。
もちろんそれはゲーム用途としてゲームに特化されているのですが、何か新しい機能や変わった機能が存在するのではなく、とにかく高機能なモニターという認識で間違いありません。
いうなれば、高機能のモニターを使ってゲームを楽しもうというわけですね。
ゲーミングモニターのメリット
ではここから、ゲーミングモニターの何がすごいのかを紹介していきます。
入力遅延が抑えられている
一般のゲーマーなら気にすることはないかもしれませんが、プロやガチゲーマーになると気になるのがこの入力遅延。
簡単に言えば、操作・コントローラー入力してから実際にモニター内での映像として反映されるまでの時間の遅れです。
競技や、わずかな時間の遅れが結果に影響するゲームとなるとこれは大きな問題です。
特に音ゲーやFPS、RTAなどは入力遅延が大きくなればなるほど、自分の操作との間のギャップが気になり、競技の成果に大きな影響が出ます。
こういった入力遅延に関して、ゲーミングモニターを使うとほとんどそれを感じることはなくなるでしょう。
ちなみにその数値が表示されていない製品がほとんどですが、ゲーミングモニターと銘打っているものであれば問題ないでしょう。
残像が発生しにくい
いくら入力遅延が生じないといっても、まだ発生してしまう遅延があります。
それは、モニター映像が切り替わる時の遅延です。
映像として表現されるまでの時間が遅ければ遅いほどそこにはタイムラグが発生し、これが遅くなると残像が発生して画面が見にくくなってしまいます。
ゲーミングモニターは、この応答速度も優秀で、残像やちらつきのない環境でゲームができるのです。
リフレッシュレートが優秀
そしてゲーミングモニターを使うべき一番の理由が、このリフレッシュレート。
そう言われてもなんのことなのかわからないと思います。
大まかに言えば、ゲームが要求する画像の処理にどれくらい対応できるのか、という数値になります。
ハイスペックなゲームになればなるほど、fpsといわれる1秒間に存在する画像の数が多くなっていきます。
このリフレッシュレートが小さいと、いくらたくさんの画像が存在しても、そのすべてを映し出すことができないのです。
つまり、簡単に言えば、リフレッシュレートが大きいと普通のテレビではかくかく表現される動きがぬるぬると表現されるというわけです。
ゲーミングモニターを選ぶポイント
ではここからゲーミングモニターを選ぶポイントを解説していきます。
CS機(家庭用ゲーム機)専用モニター
リフレッシュレート
ゲーミングモニターをPCとCS機で別に購入する場合、CS機の物はPCほど高機能でなくても良いでしょう。
というのも、PS4やNintendo Switchといった普通のCS機に関しては、そのfpsが60fpsと上限が決まっているため、高リフレッシュレートに対応していなくても全く問題がありません。
家庭用ゲームの格ゲーやアクションゲームなどで1フレと言われるのはこの為です。(60fpsと決まっているので1フレは全て0.0167秒で共通しているのです)
1秒間に60フレームあるので1フレは1秒÷60で約0.0167秒ということになります。
ゲーミングモニターでリフレッシュレートが60Hzを下回るということは基本あり得ませんので、リフレッシュレートに関してはどのモニターを使っても問題はないのです。
応答速度
リフレッシュレートは気にしなくてもいいのですが、ただ、応答速度はきちんと考慮すべきです。
というのも、今はCS機でもオンライン対戦などを行うのが主流です。
オンライン対戦は瞬間の反応速度を競うようなゲームが多くなりますので、この応答速度が遅いとほかのプレイヤーと差がついてしまいます。
ですので、応答速度は良いもの、できれば1msくらいのものを使いましょう。
インチ数
映画を鑑賞するのと違い、ゲーミングモニターは大きすぎるのも考え物です。
一般にプロゲーマーが使っているゲーミングモニターは24インチが主流で、購入する際もその付近21~24インチくらいのものを購入するのがおすすめです。
繰り返しになりますが、少なくとも、大きすぎるものはいけません。
自分の視野の中に全画面がおさまらないというのは、ゲームをするうえでは致命的だと考えましょう。
(弐寺などの音ゲーで画面をあえて半分ほど隠して、譜面が流れてくる速度を遅くするプレイヤーもいるほどです)
解像度
PS4 Pro、Xbox One Xをつかっていないのであれば4Kモニターの必要性はありません。
普通のフルHDで十分です。
CS機ならではのポイント
個人的にCS機専用のモニターであれば、HDMI端子が複数ついているものをおすすめします。
というのも、ハードを変えるたびに抜き差しをするのは非常に面倒です。
差しっぱなしで複数のハードが使えるようにしておくためにも、ここは重要です。
PC用モニター
リフレッシュレート
CS機と違いPCゲームにはfpsの上限は存在しません。
ですので、出来るだけリフレッシュレートの高いものを購入することをお勧めします。
具体的な数値で言えば144hz以上のものを使えば、クオリティーの高いハイスペックゲームでも滑らかな映像でしっかりとプレーできます。
もちろん最近登場した240Hzの物もありますが、そこまでの数値はなくても良いと考えています。
応答速度
基本的にリフレッシュレートの高いモニターは応答速度も同じく高くなります。
ですので、リフレッシュレートの高いものを購入した段階で応答速度は自然に良いものであるのが普通ですが、何事にも例外は存在します。
きちんと購入前に確認して1msくらいのものを購入しましょう。
インチ数
これはCS機の場合と同じで24インチ前後が良いでしょう。
理由に関してCS機の場合と同じです。
解像度
金銭的に余裕のある人ほど気を付けてほしいのがこの解像度。
できればきれいな画像でプレーしたいというのはだれしも思う所ですが、2Kや4Kといわれる高解像度のゲーミングモニターは、当然それだけの解像度を出すためにPCへの負荷も高くなります。
ですので、かなりハイスペックなPCでないと、逆にゲーム性能についていけない場合が出るのです。
もちろん、4Kでありながら低遅延のモニターも存在しますが、これはかなりお値段が張ります。
そもそもモニターが24インチくらいでしたらフルHDでもしっかりときれいに映りますので、2Kや4Kにこだわる必要はないと考えて良いです。
おすすめのモニター(購入前は必ず仕様を確認してください)
おすすめモニターにはVESA対応の物を選んでいます。
VESAとは壁掛けやモニターアーム対応という意味で、プロゲーマーに欠かせない装備であるモニターアームを使いたい人には必須の条件です。
CS機(家庭用ゲーム機)専用モニター(1ms以上&複数のHDMI端子&VESA対応)
I-O DATA EX-LDGC251TB
ポイント
- 国産製品
- 応答速度が1msを超えた0.8msで速い
- HDMI端子2つ、DisplayPortもある
- 価格も控えめ
国内企業であるI-O DATAのゲーミングモニター。
基本的にゲーミングモニターで国内国外の差はほとんどありませんが、国産の方が落ち着くという人にとってはある意味一択といっていいかもしれません。
スペックも、なんと1msを超えた0.8msという応答速度が光ります。
また、HDMI端子が二つ付いているだけではなく、DisplayPortもついていますので、複数のゲーム機のみならずPCとの接続もできます。
さらに他社製品に比べて価格も控えめでうれしいですね。
Acer KG251Qbmiix
ポイント
- 応答速度が1ms
- HDMI端子が2つ
- フレームレス構造
AcerのCS機向けゲーミングモニター。
応答速度は1msで問題はありませんし、HDMI端子も二つあります。
何よりこのタイプの良いところは、フレームレスになっているところです。
これによりゲーム画面がよりすっきりすると感じる人も多く、フレームレスを体感してみたい人にはおすすめの注目の機種になります。
BenQ ZOWIE RL2460
ポイント
- 反応速度1ms
- HDMIが2つ
- eスポーツでもよく使われている機種
BenQのCS機用モニター。
機能としては反応速度1msでHDMIも二つあり基本的なスペックに問題はありません。
ただ特徴としては、eスポーツのプレイヤーにかなり愛されている機種という特徴があります。
世界中のeスポーツの大会などでも、よく使われている機種ですので、そういった観点から使ってみるのも悪くないかもしれませんね。
PC用モニター
I-O DATA EX-LDGC241HTB2
ポイント
- 国産製品
- 応答速度は0.7ms
- リフレッシュレート144Hz
- HDMI端子3つ、DisplayPortも1つ搭載
I-O DATAの国産PC用ゲーミングモニター。
リフレッシュレートは144Hzで応答速度はなんと0.7ms、HDMIが3つとDisplayPortを一つ搭載している基本的に穴のないモデルです。
特徴はやはりHDMI端子が3つもあるという点。
これで複数のゲーム機も同時につなげてしまうというかなりお得なモニターです。
上位機種である「I-O DATA EX-LDGC251UTB(Amazon)」もありますが、240Hzのリフレッシュレートに0.6msの応答速度は、お金に余裕がある人が求める機能といって良いでしょう。
Acer KG251QFbmidpx
ポイント
- 応答速度1ms
- リフレッシュレート144Hz
- HDMI端子1つ、Displayport1つ
- フレームレス構造
AcerのPC用ゲーミングモニター。
リフレッシュレートは144Hz、応答速度は1ms、HDMIとDisplayportを1つずつ搭載しています。
やはりこれもフレームレスですので、非常にすっきりしていて、その点はかなり快適です。
またこちらにも上位機種である「Acer XF250Qbmidprx(Amazon)」があり、こちらのリフレッシュレートは240Hzになっていますが、なんとお値段は4万円台。
これくらいの価格帯ならば、上位機種を購入しても良いかもしれませんね。
BenQ ZOWIE XL2536
ポイント
- 応答速度は1ms
- リフレッシュレートが144Hz
- HDMI端子2つ、DisplayPortつき
- アイシールド付き(モニターの左右のパネルで余計なものが視界に入らないようにできる)
- PUBG Corp.公認大会“PUBG JAPAN SERIES”βリーグで実際に使用されている
BenQのPC用ゲーミングモニター。
ある意味本格プロ仕様としては極めつけといっても良いゲーミングモニターで、スペックはリフレッシュレートが144Hz、応答速度は1ms、HDMI端子が二つとDisplayPortがついています。
そして、なんといってもこのモニターの特徴は、アイシールドがついていること(モニターの左右のパネルで余計なものが視界に入らないようにできる。角度調整機能付きで取り外しも可能)。
これにより、余分な視覚情報をシャットアウトして、よりゲームに集中できる環境が整います。
また、これがプロ仕様の極めつけである理由は、PUBG Corp.公認大会“PUBG JAPAN SERIES”βリーグで実際に使用されているモニターであるという点。
こちらにも上位機種「BenQ ZOWIE XL2546(Amazon)」が存在しますが、そこまでハイスペックでなくともこれで十分です。
まとめ
今回はゲーミングモニターの選び方とおすすめのモニターを紹介してみました。
あとは自分が重視しているポイントと製品を見比べて、気に入るものを選んでみて下さい。
実際に使ってみると普通のテレビとは全く違った、本格プロ仕様のゲーミングモニターの実力に驚かされるでしょう。
以上「ゲーミングモニターの選び方!反応速度やリフレッシュレートの目安」でした。