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【マリオ都市伝説】任天堂はマリオのジャンプ力(高さ)を設定していた

1983年から発売されている任天堂の大人気アクションゲームのマリオシリーズに登場するキャラクター「マリオ」について書いてみようと思います。

今回は、マリオのジャンプの高さについて分析してみます。

マリオの奥深さ

緻密に計算されたゲームの世界

マリオは他のゲームにはない、考え尽くされた理論の上で作られています。

以前マリオメーカーのTA(タイムアタック)にハマり、やり込んだ事があるので知っているのですが、慣性の法則、重力加速度、空気抵抗、水中での推進力など、想像以上に緻密に計算された上で作られています。

 

マリオの身長を分析

1985年に発売された「スーパーマリオブラザーズ」を使用してマリオのジャンプの高さを推測してみようと思います。

今回のジャンプの高さの推測は個人の考えで、任天堂が公式に発表した数値ではないので参考程度にご覧ください。

プロフィール

順番に解説していくので、まずはジャンプの高さを知る前にマリオのプロフィールを知っておきましょう。

身長:155cm

職業:冒険家、スポーツ選手、レーサー、医者、解体工、パティシエ、テニスの審判員、職業軍人、ボクシングの審判員、雀士、玩具会社社長など

総資産:10億ドル(?)

 

キノコを取ると大きくなる

マリオをプレイした事のある人なら知っていると思いますが、マリオはキノコを取ると大きくなります。(通称デカマリオ)

ここで気になるのが、マリオの身長155cmについてです。

 

チビマリオ、デカマリオどちらが155cm?

ネット上ではデカマリオが155cmという説も多く見られますが、僕はチビマリオが155cmではないかと思います。

チビマリオが155cmだと考える理由
  • マリオが登場する他のゲームではチビマリオの状態
  • スーパーマリオメーカーで登場するキャラマリオ(ハテナキノコを取ると他のゲームのキャラクターに変身する)の大きさはチビマリオと同じ
  • Newスーパーマリオブラザーズではデカマリオ以上に巨大化する(画面いっぱいになる程大きいマリオになる)キノコがある = キノコは巨大化するアイテムであって、正常の大きさに戻るアイテムではない可能性が高い 

チビマリオの状態が正常(155cm)であり、キノコをとった時のデカマリオは巨大化した状態と考えられる

 

身長から求めるマリオのジャンプ力(高さ)

ダッシュありとダッシュなし

マリオはダッシュありとダッシュなしではジャンプの高さが違います。

ダッシュなし:ブロック4個分のジャンプ

ダッシュあり:ブロック5個分のジャンプ

 

ブロック1つの高さ

ゲーム中の画面を見るとマリオの身長と1ブロックの高さがちょうど同じ事がわかります。

そのことからブロック1つ分の高さは155cmであることがわかります。

身長 = 1ブロックの高さ = 155cm

 

ジャンプの高さ

ダッシュなし:ブロック4個分なので 155(cm)×4=620(cm)

ダッシュあり:ブロック5個分なので 155(cm)×5=775(cm)

ダッシュなしだと6m20cm

ダッシュありだと7m75cm

 

滞空時間から求めるジャンプの高さ

マリオの身長からジャンプの高さがわかりましたが、その結果が正しいかどうか見極めるため、滞空時間からも高さを計算してみます。

マリオの登場する世界は地球?

マリオゲームのOPや漫画から、マリオの登場する「キノコ王国」は地球であると思われます。

地球であれば重力加速度が9.80665であるとわかっているので、滞空時間からジャンプの高さがわかります。

計算式は h=gt²/8 (h:高さ、g:重力加速度、t:滞空時間)です。

 

滞空時間(現実世界の時間)

ジャンプした瞬間から着地するまでの時間を計測してみたところ次のような結果になりました。

ダッシュなし:0.90秒

ダッシュあり:0.97秒

計算してみたところダッシュなしでは99cm、ダッシュありでは1m15cmしかジャンプできないという結果になってしまいました。

身長から求めた高さと比べると、かなり低いジャンプで「小・中学生の平均と同じぐらい」という結果になってしまいました。

現実的に考えるとこちらの記録の方が正しいように思います。

しかし...

 

滞空時間(キノコ王国の時間)

現実の時間でマリオの滞空時間を計ってしまいましたが、スーパーマリオブラザーズのゲーム画面に表示されているTIMEをよく見ると、現実より早く時間が流れていることがわかります。

確認してみたところ、現実の2.5倍の速度で時間が進んでいることがわかりました。

 

先ほど計測した滞空時間に2.5を掛けたものがマリオの世界での滞空時間になります。

その滞空時間で再び計算してみます。

ダッシュなしだと6m21cm

ダッシュありだと7m24cm

 

緻密に計算されたマリオの世界

身長・滞空時間から求めたジャンプ力の比較

身長から:ダッシュあり6m20cm、ダッシュなし7m75cm

滞空時間から:ダッシュあり6m21cm、ダッシュなし7m24cm

 

比較してみると、なんと2つの結果はほぼ同じ数値になりました。

特にダッシュなしのデータは、滞空時間で求めた結果の小数点第3位を四捨五入せず、切り捨てれば全く同じ6m20cmという結果になります。

 

結果についての考え

2通りの検証方法でマリオのジャンプの高さを求めましたが、結果はほぼ同じになりました。

滞空時間がほんの数秒違ったり、身長が数センチ違うだけでも結果は大きく異なるものになります。

それなのに、これだけ近い結果が導き出されたということは、このジャンプの高さは偶然ではなく、任天堂が計算して設定しているものだと考えられないでしょうか。

任天堂のマリオにかける情熱!作り込み

身長を先に設定した場合

上で計算したように、身長が決まればジャンプの高さも決まります。

身長とゲーム画面から求めるジャンプが6m20cmになった場合、滞空時間は2.25秒にしなければいけません。

しかし、ジャンプの滞空時間を実際の0.90秒から2.25秒に伸ばしてしまうと、ゲームの操作性を低下させかねません。

そこで、当時の(1985年)製作者がジャンプの滞空時間をそのままに、ゲームの中での時間の流れを早くすることで2つの計算結果に矛盾が生じることのないように調整したのではないでしょうか。

 

TIME2.5倍速がたまたまだった場合

あるいは、時間の流れが2.5倍速なのはたまたまだったとも考えられます。

その場合、滞空時間によるジャンプの高さはすぐに求めることが可能なので、そこから身長を後で設定したとも考えられます。

 

まとめ

任天堂は普通にゲームをプレイしていても気づかないようなところまで、考えて作り込んでいることがよくあります。

ゲームをやり込んでいるとそれを発見することも多いです。

今回、ジャンプ力を2つのアプローチで推測してみて、ほぼ同じ結果が出たことを偶然だという人もいるかもしれません。

しかし、僕は任天堂なら計算して同じ結果になるように調整していたとしても全くおかしくないと思います。

任天堂は見えないところまでこだわってゲームを作っているのです。

大人気シリーズ「マリオ」がヒットしている裏には、このような緻密に計算された、マリオの世界を知らず知らずのうちに体感しているからなのかもしれません。

以上「【マリオ都市伝説】任天堂はマリオのジャンプ力(高さ)を設定していた」でした。

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