人の心理にメスを入れる心理学は格闘ゲームで役立つのか、新たなるアプローチで考えてみましょう。
格闘ゲーム攻略
格闘ゲームといえば小難しい操作を駆使して戦う、行き着く暇もないようなアクションゲームというイメージがあります。
操作のおぼつかない初心者や、頻繁に使用するキャラクター以外のことは良く知らない中級者であるならばそうでしょう。
しかし、登場するキャラクターの性能や癖を熟知して、息をするように技を繰り出せるようになった上級者同士の戦いというのはまったく別の様相を呈するのです。
攻撃パターンの読み合い
自分と相手のキャラクターは開示されており、現在の態勢や状況からの展開はいくつかのパターンに絞られてきます。
この場合、相手の次の手を読むことができれば勝率を大きく伸ばすことができるでしょう。
ある人は戦い抜いてきた経験から反射的に相手を読み、またある人は理論上最も勝算の高い行動をとります。
ですがこれらの方針をとることができるのは、特殊な才能を持ったプレイヤーだけです。
では一般的なプレイヤーが立ち向かうには、どうすればよいのでしょうか。
心理学
格闘ゲームで心理学を応用しましょう。
「学」と聞いて、小難しいことはわからない、そう思われた方も大勢いるかと思いますが、心理学とは人間の考えうることの統計や傾向であり、自分に必要な事項だけをかいつまんで学び、利用することも可能なのです。
簡単な例を挙げますと、試合がトントン拍子に進んで自分がリードしているとき、調子に乗って一気に相手を倒してしまおうとあせった結果、ミスを連発して逆転を許してしまった、こういった経験は誰にでもあると思います。
調子がいい時ほど慎重に
事がうまく進んでいるときほど慎重になるべきだ、というある意味当たり前のことを知っておけば、とっさのときに最善の行動が取れるようになるのです。
余計なことを考えることができない切迫した状況であればあるほど、心理学的なアプローチ経験の有無が大きく関わってきます。
上で挙げた例はあくまで防御的な状況でありますが、もちろん攻撃面でのメリットも少なからず得られるでしょう。
ハロー効果
格闘ゲームの目標はなんでしょうか。もちろん対戦相手に勝利することです。
試合を制することが最も大事で、すなわち試合開始から終了までのスパンで戦術を組み立てていく必要があります。
その一つとして、簡単な作戦がハロー効果を利用した方法です。
ハロー効果とは、相手の印象的な部分に引っ張られ、別の部分もそうであろうと勝手に決め付けるという心理です。
これを利用すれば相手の心理を思惑通りに誘導することが出来ます。
相手の動揺を誘う
まず試合の開始から調子の悪いプレイを続けて、相手に勝てそうだと思わせることです。
逆転が可能なギリギリまで粘り相手がスキを見せ始めたらしめたもの、一気に逆転への連打を浴びせます。
スキを突かれ、なおかつ急に強くなった相手を目の当たりにして、あれよあれよというまに戦意を失って地に伏せることでしょう。
数ラウンドマッチの試合であっても、初戦での心理的ダメージのおかげで優位に戦うことが出来ます。
戦術を途中で変える作戦
はじめに、とにかく攻め続ける戦術をとってみて下さい。
起き上がりすぐの攻撃や、逆に相手の起き上がりすぐに攻撃をする(起き攻め)などを毎回行うのです。
すると、相手はしっかりと防御を固めてくるはずです。
そこで、あるタイミングで急に攻撃をやめ、投げを多用するのです。
相手は当然攻撃してくるだろうと思っているので、急に投げを使用する事で確実に混乱します。
3回ほど投げを行った後、再び攻める戦術に戻してみるのも良いでしょう。
このほかにも勝負に通用する攻撃パターンはいくつもあるので、オリジナルの方法を見つけてみて下さい。
まとめ
格闘ゲームとは情報をすべてさらけ出した上での読み合いが発生するゲームで、試合の結果には対戦するプレイヤーの心理が大きく影響します。
心理的アプローチによってプレイングの質や幅を向上させ、より高度な試合を行えるようにしましょう。